昭和30年代生まれに贈るオンラインマガジン
Update: Oct.2006
ドラマティックに恋して
♪波乱万丈 あっという間の一生
普通に生きてるとドラマティックな場面などそうそうないけれど、TVなら何人分も多味わえてしまうのだ。
▼ドラマティックに恋して
作詞・作曲・唄 広瀬香美
柔道一直線 タケダアワー 1969

TBS日曜夜7時、武田薬品提供の《タケダアワー》は昭和33年の『月光仮面』を皮切りに、『ジャガーの眼』、『夕やけ天使』、『隠密剣士』・『新隠密剣士』を経て、『ウルトラシリーズ』、『怪奇大作戦』、『妖術武芸帖』と空想特撮ものが続いたが、『柔道一直線』でいわゆる《スポ根ドラマ》というジャンルを切り開いた。

【ストーリー】
下町の中学生《一条直也》は謎の人物《車周作》と出会い、周作の必殺技《地獄車》に魅せられて弟子入りする。ライバルとの激闘を乗り越え、一流の柔道家へ成長するまでの青春を描く。

スポ根モノの魅力に、コーチのキャラクターが果たす役割は大きい。大抵、飲んだくれ(丹下段平)か孤高の人(宗方仁)のどちらかで、牧冬吉(白影)演じる柔道部顧問のような《いい人》ではダメなのだ。車周作は後者で、演じるのはこの人以外考えられない高松英郎。

その周作との出会いのきっかけとなったのは、悪役外人レスラーとの試合(中学生なのに・・)という、のっけからツッコミどころ満載だ。

鮫島〜赤月(ハカイダー)〜風祭右京(仮面ライダー2号)〜結城真吾@足ピアノあたりはまだいいとして、剣道、空手、覆面外人、黒人ボクサー・・と、怪人相手の戦いになっていった。

ライバルと技のデフレーションはスポ根モノの宿命だが、多くの場合、物語の始めに嵐の前の静けさというのか、ほっとするエピソードがある。

直也は下町の商店街で魚屋『魚一』を切り盛りする母親と二人で暮らしている。ある日、試合の為に田舎から出てきた大豪寺虎男(<たぶん)を家に泊める。夕餉のひととき、直也は母親から「直(なお)!」と怒鳴られる。

おかずの魚を食い散らかしたからだ。見れば、大豪寺の皿には食べたあとの魚の骨が綺麗に片付けられていた。大豪寺の家は山奥にあり、魚は貴重品だったのだ。

流通技術の発達した今では、あらこんな所に活魚料理が〜♪という場面に出くわす事が珍しくないが、当時、私の親戚の住む田舎のよろず屋には、干物か塩鯨しか置いてなかった。

『柔道一直線』の放映期間は『大阪万博』の開催時期と重なる。 日本が高度成長期を経て、飽食へと向かった時期だった。


《余談》
必殺技、地獄車はマンガ『アニマル1』>>の ローリングストーンに似ていた。

《主題歌・歌詞》
柔の道に命をかけた 男の意地が火と燃える
よるなさわるな はじけて飛ぶさ
柔道一直線
DVD商品情報>>
CD商品情報>>

▼1969.6.22〜1971.4.4
日曜日 19:00〜19:30
キー局:TBS
原作:梶原一騎、永島慎二
出演: 桜木健一、吉沢京子

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