アメリカかぶれ
♪アメリカはいつも教科書だったよ 〜懐かしの海外ドラマ |
▼アメリカかぶれ 作詞・秋元康/作曲・塩塚博/唄・郷ひろみ |
ターザン /1967
里見浩太朗の水戸黄門に違和感を覚える私にとって、ターザンといえばジョニー・ワイズミュラーよりロン・エリーだ。TVシリーズ『ターザン』が日本で放送開始されたのは1967年。主演は15代目ターザンのロン・エリーだった。 本放送終了後も何度も再放送され、違う役者のバージョンが間に入る事があった。どうやら劇場映画をTV用に編集したものがあるらしく、数本の異なったシリーズがあったようだ。 有名なジョニー・ワイズミュラーや、ワイズミュラー版でボーイを演じていたジョン・シェフィールドが成長後に主演した『ジャングル・ボンバ』も『ターザン』として一緒に放映されていたように記憶している。 なかでも、一番好きだったのが知的で精悍な風貌のロン・エリーで、このターザンは車を運転出来るし銃も扱えた。実は原作の小説では、ターザンは語学の天才で、動物の言葉だけでなく、英語、フランス語、 イタリア語、アトランティス語まで話せるのだ。 最初に映画化された時に片言の英語しか話せない設定となり、TVシリーズのターザンも「インディアン嘘付かない」式だった。70年代に洋画劇場で放映されたワイズミュラー版『ターザン』の吹き替えは、朴訥なしゃべりを買われた*アントニオ猪木がやっていた。 (*モハメド・アリ戦で背負った負債が背景にあったのか、子供番組でアントン体操もやっていた) ターザンで何より憧れたのは、ジャングルをツタにぶら下がって移動する姿だった。オバQ等のまんがでも“ターザンごっこ”をやっていたと思うが、木に丈夫なロープを結ぶには大人の協力が必要で、身近にそんな都合の良い環境はなかった。 夢が叶ったのは大人になってフィールドアスレチックが流行った時だった。嬉々として遊んでいるのは子供より大人のように見えた。 《余談》 ターザンに欠かせない脇役はチンンパンジーのチータ。水前寺清子がチータなのが納得出来るような出来ないような不思議な感じがしたものだ。 実は水前寺清子のデビューはTVシリーズ『ターザン』より先で、本名に由来する「小さな民ちゃん」の略からだそう。 |
▼ロン・エリー |