名犬ラッシー /1957
私と同世代なら、イルカを見れば反射的に“フリッパー”、リスは“チップ”。そしてコリー犬なら“ラッシー”と呼んでしまうだろう。ちなみに、しゃべる馬は“エド”だ。
番組の内容はおぼろげにしか憶えていないが、悪人を欺くために銃弾に倒れた演技をする犬に感心したものだ。電車の様に上下に開く窓枠を飛び越えて土足(犬だけど)で部屋へ飛び込んで来るのもカルチャーショックだった。
当時、洋犬を飼う家は珍しくはなかったが、大型犬はお金持ちの家にしか居なかった。ポピュラーだった大型犬は、シェパード、ボクサー、コリー、ポインターくらいで、 動くドーベルマンを初めて見たのは映画『ドーベルマンギャング』(1973)。
70年代に、日本でも『ガードドッグ』(1970/ラブラドール・レトリバー)、『刑事犬カール』(1977/ジャーマン・シェパード)といった、犬が活躍するドラマが作られたが、いずれも都会の職業犬だった。
経済的には豊かな時代が訪れたが、ラッシーのようにペットがリード無しで駆け回る環境は実現しなかったのだ。