昭和30年代生まれに贈るオンラインマガジン
Update: Apr.2005
アメリカかぶれ
♪アメリカはいつも教科書だったよ

▼アメリカかぶれ
作詞・秋元康/作曲・塩塚博/唄・郷ひろみ

逃亡者 /1964

リチャード・キンブル、職業医師
正しかるべき正義も、時として盲しいる事がある・・・
(第二シリーズ以降のオープニングナレーション)

全120話が4年に渡って放映された『逃亡者』は、《リチャード・キンブル/デビッド・ジャンセン=裸の大将/芦屋雁之助》の等式を成立させた。デビッド・ジャンセンの訃報を聞いて、「あのキンブルが・・」と思ったものだ。

妻殺しの罪を着せられ、死刑を宣告された医師リチャード・キンブルは、刑務所への護送中の列車事故で脱走し、ジェラード警部の執拗な追跡をかわしながら真犯人の片腕の男を探す逃亡生活を送る。

当時の我が家では、土曜夜8時は大人の時間で、チャンネル権は親のものだった。放映開始の64年を例にとれば、7時の『鉄腕アトム』から7時半の『グー・チョキ・パー』までが子供の時間で、8時からは父親の『プロ野球中継』か母親の『樅の木は残った』、9時からは一家で『ズバリ当てましょう』という流れだった。

なので、『逃亡者』は断片的にしか見ていないが、オープニングで繰り返される暗い映像とナレーションが印象的で、キンブルという聞き慣れない名前とともに記憶に残っている。

ドラマの内容は一話完結(最終回は前・後編)で、逃亡者の追跡劇というより、キンブルが立ち寄った先々での人間ドラマが中心だった。キンブルの医者としての使命感やヒューマニズムが出会った人物を救い、それが災いして正体がばれ、危機的状況に陥いる。次の居場所を求めて立ち去る姿に矢島正明のナレーションが被り、次回へと続いた。

TBS系の土曜夜8時の番組枠は、61年の『サーフサイド6』から、4期にわけて放映された『逃亡者』の合間を縫った『宇宙家族ロビンソン』までの8年間、米国ドラマが続いた。以後、高見エミリの『台風娘がやってきた』等を経て、69年10月に『8時だよ全員集合』が始まる。

フジの『コント55号の「世界は笑う!」』に対抗する為だった。『コント55号〜』は、子供向けとしては異例の夜8時からの一時間番組だった『マイティジャック』の不振(30分番組の『闘え!マイティジャック』となって土曜7時に移動)を埋めるべく登場した。

『8時だよ全員集合』が子供に受け入れられたことで、土曜夜8時のチャンネル権は子供のものとなり、民放での海外ドラマは下火になっていった。


《余談》
ジェラード警部の風貌は、アメリカでは意地悪顔の典型なのか、『宇宙家族ロビンソン』のドクター・スミスや『大草原の小さな家』のオルソン婦人と通ずるものがあった。
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▼The Fugitive/1963
TBS系 1964年5月16日〜1967年9月2日
土曜日20:00〜20:56
デビッド・ジャンセン、バリー・モース
番組提供:帝人、ライオン油脂、ライオン歯磨き

▼オープニング画像


▼ジェラード  ▼ドクタースミス

▼オルソン婦人



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