印象に残っている作品を思いつくまま並べてみよう・・
「クマさんシリーズ」「白い学生服シリーズ」「怪盗アマリリス」「愛と死の砂時計」「オレンジは血の匂 い」「我友フランケンシュタインシリーズ」「呪われた孤島」「あさぎ色の伝説」「超少女明日香シリーズ」・・等々
… 画風は、当時の少女漫画家の二大画風 [手塚・石の森タイプ]・[ひまわり・ソレイユタ イプ]の中の[手塚・石の森]プラス、当時としてはかなり珍しい[アニメーションタッチ](太陽の王子ホルスの大冒険)が入っているように思われる。
初期の作中人物に良く使われたヒルダという名前や、作中人物の衣装 「クマさん シリーズ」の中のキャラクター[黒ウサギのアリョーシャ]が操る武器が斧である事など、随所にホルスの影響が見受けられる。
主人公の少女の性格は、基本的に独立独歩。他者への依存傾向は少なく、苦難に自身の知恵と勇気をもって立ち向かい道を切り開くストーリーの中に、主人公を助ける立場にある男性の登場はあるものの、あくまでサポート程度でその点が他作家との大きな違いと言えよう。
基本姿勢は女性が活躍するストーリーなのである。そして、こういったカラーこそが[アドベンチャー・ アクション&ギャグ]を好む読者に受けるゆえんである。(最近読んだ『ダメンズ ウォ―カー』によると、こういったタイプほどダメンズを引きやすいらしいが、今更それがわかっても、あとのまつり?)
シリーズ化された作品の内のいくらかは、この時代に基礎が築かれた「怪盗アマリリス」然り、「あさぎ色の伝説」然り、「超少女明日香」然り。 何年も経ってから、かつての作品の続篇を発表するというやり方も和田氏ならではの手法なので、何年経っても目を離せない…
作中に繰り返し登場するミオという名の女性、どこかに出典があるのか、全くのオリジナルであるか・・不明である。和田氏は自身の娘にもこの名を命名していることから、かなり思い入れのある名前なのだろう・・
その後「花とゆめ」で連載される「スケバン刑事」の主要キャラである[神恭一郎]も、この頃すでに「愛と死の砂時計」「オレンヂは血の匂い」あたりで登場している。 作品の区別なくあちらこちらに登場する事にかけては、手塚作品における[ひょうたんつぎ]の様な役割を果しているのであろうか?

