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Update: Apr.2004
タツノコ『三悪志』
第2回  ヤッターマン♪天才ドロンボー

タイムボカン・シリーズ第2作となってはいるが、タイムトラベル物ではない。 ひとつの時代の世界各地を舞台にしている。

視聴率はシリーズ中最高の26.5%、話数も最長の108回。 タカトクトイスから出した玩具・ヤッターワンは、120万個以上を売り上げた大ヒット作である。 第1回の放映は1977年1月1日というお目出度い日。


ストーリーだコロン。

あくどいインチキ商売をしているドロンボー一味のもとへ、ドロボーの神様・ドクロベーと名乗る謎の人物から司令が届く。ドクロストンという石を手に入れると、大金塊のありかがわかるのだと言う。「4つに分かれたドクロストンを集めよ」

一方、玩具店の息子・ガンちゃんは正義のために役立てようと犬型ロボットを完成させ、ガールフレンドのアイちゃんと共にヤッターマン1号・2号となってドロンボーの野望を阻止するために戦う。


ドロンボー一味だコロン。

『タイムボカン』の悪玉トリオはマージョの財産でメカ作りをしていたが、『ヤッターマン』のドロンボー一味は、毎回違う商売をして資金作りをしている。 例えば、ケーキ屋(メカはケーキメカ)、八百屋(メカはダイコハッパー)、銭湯(メカはバスガマシーン)など。

この商売というのが、レストランではタワシを油で揚げたものをトンカツと言って、それに10万円の料金をぼったくるような、えげつないもの。 毎回のドロンボー一味のコスプレ(?)も見所のひとつであった。 それにしても毎回の商売に使う店舗はその度に作り変えているわけで、お金がかっている。その分をメカにまわせば、ヤツターメカにも勝てたかも…

[ドロンジョ]
金銀財宝をこよなく愛する女泥棒。 賢く(?の時もあるが)、スタイル抜群の美女、24歳。この設定年齢を見ると、『ヤッターマン』は『タイムボカン』の続きの物語ではないことがわかる(しかし、続きにしか見えないが)。

[トンズラー]
怪力自慢の30歳。

[ボヤッキー]
メカ作り担当の25歳。自称・女子高生のアイドル。


メカだコロン。

メカデザインは、大河原邦彦さん。

善玉のメカはヤッターワン=犬型。コクピットに乗り込むのではなく、ヤッターマン1号と2号が両脇につかまって走る。これは、汽車の運転手さんのスタイルからとったものだそうだ。 車庫から出す時に、旗を持って汽車につかまる姿、総監督の笹川ひろしさんはそんなワンシーンが好きで取り入れたらしい。 それにサイレンを鳴らしながら走る消防自動車のイメージを重ねて、あの魅力的なヤッターワンが出来上がったわけである。

骨型のメカのもとを食べることで、ゾロメカという小型メカを作り出す。 前作からの一番の進化は、自分の意思を持っていること。 作ったガンちゃんは、まだ13歳。末恐ろしい才能である…

後半は、ヤッターキングにバトンタッチ(おもちゃを売らなきゃだからね〜)。 ヤッターパンダ、ヤッタードジラ、ヤッターブルを内蔵。グー・チョキ・パー子という赤いビキニの女の子が椅子取りゲームをしたり、あひるが迷路を歩いたりして、毎回出撃するメカを選ぶ。あと、ヤッターアンコウ、ヤッターペリカン、ヤッターゾウなどもある。前作はモチーフが昆虫だったが、今作は動物である。

悪玉のメカは毎回オリジナル。 冒頭のインチキ商売がらみのデザインである。ネーミングも思わず笑ってしまうものばかり。チクリンコ(注射)、ウラナイーン(占い)、スカンタコ(タコ)など。 中でも、43話のビジンダーは確かにどこかで聞いた名だったりする。 …いいのかな…?

ガイコッツに替わる毎回共通のメカ(?)は三人乗りの自転車。 そしてコクピット内のおだてぶた。 これは、テーマソングが作られるほどの人気を博した。 「ぶたもおだてりゃ木にのぼる」 昔から伝わることわざと勘違いしている人もいるくらい有名になった。


余談

『ヤッターマン』は、“偉大なるマンネリ”と呼ばれる。言っておくがこれは誉め言葉である。100回を越えて視聴者を飽きさせないマンネリ。

◆起…ドロンボーがインチキ商売をしているところに、ドクロベーの指令が入る。
◆承…ヤッターマンとヤッターメカの登場。
◆転…メカ戦。
◆結…ドロンボーメカの爆発とおしおき。

時代劇によく使われる毎回の見せ所がパターン化した起承転結のはっきりした展開であり、いつ見ても安心感がある。

劇中でボヤッキーが「会津若松のお花ちゃん」と言うシーンが何度もある。 後で作られた『王道復古』というOVAでは、ボヤッキーの妻となっている女性である。これは、笹川ひろしさんの奥様のことらしい。笹川さんは会津若松の出身、奥様も同郷である。と言う事は、ボヤッキーのモデルは…?

この『ヤッターマン』が始まって人気も上々の半年後、タツノコプロの社長・吉田竜夫さんが入院する。肝臓癌だった。手の施しようもなく容態は悪化、1977年9月5日、お亡くなりになる。45歳。


最終回はどうなったコロン?

「あたしねえ、こんな商売いやんなったんだよ…」 いつになく弱気のドロンジョ。 熾烈な戦いの中、ヤッターマンに恋し、心洗われた女悪党の引退宣言だった。そして最後のドクロストンの場所が判明する。アワテルローにいるチビレオン皇帝の辞書にその場所が記されている、と。

いつものようにメカ戦で大敗し、ぼろぼろになりながらもドクロストンのあるアワテルロー博物館に赴く三悪。そこは、ドクロベーの居城でもあった(灯台下暗し)。ドクロストンが揃ったところで、ドクロベーは説明する。

ドクロストンとはドクロベーの体であり、それを揃えるために金塊があると嘘をついてドロンボーを利用した。ドクロベーの正体とは、ドクロ惑星XYZ星の宇宙人だったのだ。体が元に戻り、宇宙に飛び立つドクロベー。

傷心の三悪の別れの時。「いい女は振り向かないもんなんだよ」三本に分かれた道の一本を歩き出すドロンジョ。 別れを惜しみながらボヤッキーとトンズラーもそれぞれ別の道を行く。その三本の道ははるか先でまた一本に交わって…


第3回『ゼンダマン♪これまたアクダマン』>>に続く。

コラムニスト ヤマネコ 

趣味:お茶、お花、おと… \(`o'゛;)

▼第一回オープニング画面

『ヤッターマン出動だコロン』

▼放映
1977年1月1日〜1979年1月27日
フジテレビ系、毎週土曜夜6時30分〜7時00分、全108回
DVD商品情報>>


▼ヤッターマン1号/太田淑子

高田ガン: 高田玩具店の長男ガンちゃん。13歳。
主な武器はケンダマジック。

▼ヤッターマン2号/岡本茉莉

上成アイ: 電気屋の一人娘。12歳。
主な武器はシビレステッキ。

▼オモッチャマ/桂玲子

ガンちゃんの父親・徳兵衛の作った乾電池ロボット。セリフの最後は「〜だコロン」。


▼ドロンジョ/小原乃梨子



▼トンズラー/たてかべ和也



▼ボヤッキー/八奈見乗児

ドロンボー一味の後日談は、連載の最後に。


▼大河原邦彦
1947年 東京生まれ。東京造形大学卒業後、オンワード、おとぎの国を経てタツノコプロ入社。
1972年 メカニックデザインデビュー作は『科学忍者隊ガッチャマン』
1976年 タツノコプロダクションを退社後、タツノコプロダクションの中村光毅氏とともにデザインオフィス・メカマンを設立する。
1978年 メカマンから独立。 以後はフリーランス。
1979年 『機動戦士ガンダム』
1980年  『太陽の牙ダグラム』


▼ヤッターワン



▼コックピットメカ
▽ドッチラケ「ちんちろりんのどっちらけ」
▽なんまんだぶ「なんまんだぶ」
▽おだてブタ「ブタもおだてりゃ木に登る。ブ〜」
▽おほめブタ「こんちまた、じょーず!うまいな〜」
▽ 嘆きブタ「おおー、かわいそ、かわいそ、…」

DVD ヤッターマン>>
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DVD タイムボカン王道復古>>
cover

△歴代三悪総登場!

別冊 宝島>>

タイムボカン全61話、 ヤッターマン全108話ストーリーダイジェスト収録。

INDEX
【動物まんがまつり】
本編
フランダースの犬

【まんが悪役列伝】
ハンス・エンゲル
ベルク・カッツェ
プリンス・シャーキン
大将軍ガルーダ
プリンス・ハイネル
その後の美形悪役たち

【タツノコ『三悪志』】
プロローグ
タイムボカン
ヤッターマン
ゼンダマン
オタスケマン
ヤットデタマン
逆転イッパツマン
イタダキマン
怪盗きらめきマン

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