ハンス・エンゲル
〜ビッグX〜
「ビッグX」は、手塚治虫大先生の作品を原作に持つ巨大ヒーロー物。 同じ手塚先生の巨大ヒーロー「マグマ大使@特撮」の人気に比べると、 少々マイナーかもしれない。
なんつってもあ〜た、原作では薬で巨大化するというドーピング・ヒー ロー。…あぶね〜(^_^;
(アニメでは、電磁波に変えられていた)おまけに履いているのがゴム長靴。 …しょぼい〜(^_^;
(身体が20倍の大きさになってもフィットするゴム、うすうす〜)
ストーリーは、第二次大戦中ナチスが開発していた薬・ビッグXの平和利用か悪用かの争奪戦。 ビッグXは、人間の身体を硬く大きくする薬であった。
(ぽっ…←何想像してんねん!)薬を開発したのは、朝雲博士とエンゲル博士のふたり。 わざと開発を遅らせて終戦を迎え、ふたりはナチスによって処刑される。
ヒーローは、朝雲博士によってビッグXの製法を身体に埋め込まれた息子・しげるの子(つまり朝雲博士の孫やね)アキラ(昭)。 ヒールは、エンゲル博士の孫・ハンス。 祖父を殺されたにもかかわらず、ナチス同盟の司令官になっちゃってるのだ。 ちょっとした思い違いがありまして、朝雲博士を恨んでる。 この設定がツボですの。
本当ならヒーローのそばにいてもおかしくないのに、敵味方。 後で書きますが、「コンバトラーV」のプリンス・ハイネルと重なる部分があるかと。 悲劇性はヒールの魅力をさらに引き立てるう〜。 それに加えて、主人公と同じ年頃。 「バンパイヤ」のロックとも重なる美しい敵キャラなのであ〜る。
(まあ、ちょっと目が大きすぎるカモ。でも最近の美少女キャラって顔半分目が普通だし、ハンスもそういった基準でいけば美少年さ)
ちょくちょく出てきてはいつもアキラに負けているのだが、「ハンスの復讐」ではマッドぶりが際立っている。 ビッグXを倒す為に“デカン”というでかいロボットを作る。
(これがまた「ぴよお〜ん」とかおもちゃのカエルみたいな音を立てて飛ぶ恐竜型のヘンな顔のロボットで〜。まあそれは置いといて)
そして鋼鉄の硬さになれるアキラに対抗するために、自らを手術してサイボーグ化するのだ。
(自分で自分を手術するって、ブラックジャックみたいね。)
例によって「おれの負けだ…」となったハンスだったが、おとなしく捕まるかと思いきや足に仕込んだジェット噴射で空を飛んで逃げる。
(鉄腕アトム〜)「必ずお前をやっつけてやるぞお〜」の捨てゼリフとともに。
(「バイバイキーン」のルーツか?)
おお、でもけっこう逃げっぷりがかっこいいぞ!と思ったのもつかの間、ジェットが故障。 黒い煙をもくもく吐いてふらふら飛んで行くのであった…
こういう愛嬌のあるとこが、ただ怖いだけの醜悪な悪役と一線を画するところである。だって、悪いやつなのについ応援したくなる。
さて、漫画の話。
手塚治虫先生のスターシステムは有名ですが、例に洩れずハンスも別の作品に登場しています。 「ブラック・ジャック」、3話確認しましたがまだあるかもです。
その中でハンスが一番光っているのが、「魔女裁判」。 世界一の外科医と呼ばれ、無免許医のブラックジャックなんてふふ〜んだ。 でも悪魔の子を産んだ魔女は恐い〜からイヤ〜ン。僕、敬虔なカトリック。 …という役どころ。
その魔女と呼ばれている女性は、公害病にかかり奇形児を産んだためにどこでも気味悪がられて追われ、廃屋でひっそりと暮らしている。 その子供の手術を引き受けたブラックジャックに対して、ハンスは村人を煽 動して銃を持って押しかける。
「手術の邪魔をするな!」と一括するブラックジャックに、医者としての良心を取り戻したハンスは、村から追い出されるのを覚悟でブラックジャックと母子をかばう。
ええ話やあ〜、ハンスさん、実はいい人なんじゃないかあ。