「超電磁ロボ コン・バトラーV」は、“ロボコン・バトラーV”と変なとこで区切ってはいけない。 「ロボコン」では、いきなり足を車輪に替えて走り出す東映の実写物になってしまう。これは同じ東映のロボット物でも、アニメなのだ。
この作品は、「科学忍者隊ガッチャマン」とよく似ている…と思う。
▼正義の味方は五人のチーム。
▽ 熱血…大鷲の健←→葵豹馬
▽クール…コンドルのジョー←→浪花十三
▽紅一点…白鳥のジュン←→南原ちづる
▽チビ(←小さい子と言おう)…燕の甚平←→北小介
▽デブ(←貫禄があると言おう)…みみづくの竜←→西川大作
▼五台のメカの合体。
G1号機〜G5号機←→バトル1〜バトル5
▼敵は宇宙からやってきて、卓越した科学力を持っている。
…総裁X←→オレアナ
▼トップは身体を持たず、命令を下すだけ。
その命令を実行に移す手足としての美形悪役。ラストはトップに利用されていただけとわかって、失意のどん底での最期。
…ベルクカッツェ←→ガルーダ
(注・「コンバトラーV」は、前半ガルーダの2クールと後半ジャネラの2クールがあるが、ここではガルーダを取り上げているので、前半のみの話とする)
製作会社もスタッフも違っているのに、不思議なほどの符号の一致である。 「ガッチャマン」の偉大さと影響力にバンザイ!(私はタツノコ・ファン)
さて、ガルーダ。 設定から“美少年”、よっしゃあ! 「ライディーン」のシャーキンがかっこよかったことから、一歩進めて仮面を外し美形度を高めることを意図して作られたキャラクターである。
ガルーダの名前は、インド神話の迦楼羅からきている。 サンスクリット語で、“翼”の意味を持つ。 (キャプテン翼は関係無いと思われる) そのため、戦闘時には鳥に変身する。(このへんもガッチャマン?と思うのは考えすぎか?) 当時まだ「悪役は怖くなくては」という風潮もあり、そのへんを考慮したものだろう。 鷲の頭に白い翼。(モデルの迦楼羅は赤い翼だが) ついでにやっぱりミニスカート! シャーキンの時といい、なぜか美少年のフトモモが好きらしいのう。
そうそう、「コンバトラーV」は「ライディーン」を作ったサンライズのスタッフが参加しているので、制作会社は違っても二つ並べて違和感のないロボットアニメになっている。
さて、12話「決闘!豹馬対ガルーダ」あたり…と思ったが、やっぱりガルーダの最期にしようっと。なんと言ってもヒールは、その最期にこそ華がある。“悪役道とは、死ぬことと見つけたり”
25話「大将軍ガルーダの悲劇」〜26話「オレアナ城大崩壊」
失敗続きのガルーダに失望した母・オレアナは、ガルーダから大将軍の地位を剥奪する。ガルーダを愛する補佐ロボット・ミーアは、自分でコンバトラーVを倒そうとどれい獣デモンで出撃。コンバトラーVもろとも自爆して果てようという捨て身の作戦をとる。壊れて瓦礫の中に転がるミーア。駆けつけたガルーダはミーアを救い上げ、再生しようと基地のサイボーグ工場へと向かう。そこにはおびただしい数のガルーダのロボットが! オレアナに自分の息子だと刷り込まれ、母の愛を得たいがために戦い続けてきたガルーダはそこで真実を知る。「こっけいな機械人形…」 この大どんでん返しの悲劇性がたまんないんですわ〜。
動かなくなったミーアにすがり、泣きながら笑い続けるガルーダ。 かわいそかわいそ、なんでこの世に生まれてたの…って言うのは「ヤッターマン」。母の命令には絶対服従の超マザコン・ガルーダが、母を恨みキャンベル星人を憎む一瞬。さあ、どうなる?!と引っ張ったところで、ちょうどよく巨大ガルーダが置いてある。このロボットを見てガルーダが言うことにゃ、「俺の顔に似せて作ってある」って。 おいおい、その真っ黒な顔に赤い口の鬼面が、美形と名高いアナタに似てる〜? キャンベル星の審美眼って、わからない…。
とにかく、そのロボットでコンバトラーVと戦うことを決心するガルーダなのだが、ちょっと気になる点がひとつ。ガルーダ、しゃべりすぎ。忠誠から反逆へ、失意から闘争へ、揺れ動くガルーダの心を(つーか、巨大ロボで戦う必然性を)すべてセリフで説明しようとしたところが今一つだった。「黄金戦士ゴールドライタン」の敵幹部・マンナッカーなんか、ガルーダと同じようにロボットでありながら、同じような場面でほとんどしゃべらず、背中で演技したわよ〜。 “男は黙って…”のほうがかっこいいぞ! まあいいや、とにかくそのロボットでオレアナをつぶし、コンバトラーVと戦う。 悪役は敗れるのが定め。 抱いたミーアに一瞥して爆発するガルーダ。 美しい顔が割れて、中に機械がのぞくそのシーンはなかなかに壮絶で、ガルーダの悲劇を際立たせたのでありました。
ロボット物がメロドラマになっちゃったけど… これが「闘将ダイモス」で花開くわけじゃね〜。




