全自動たいやき機 まいにち まいにち ぼくらは鉄板の♪ 『およげたいやき君』のヒットで、街のたいやき屋に行列が出来た時、あの時のアレがあれば大儲け出来るのに・・と思った。それは全自動たいやき機。 二日市中央通りは西鉄二日市駅と旧国鉄二日市駅を結ぶ道で、かつての宿場町の名残りで、中程でクランク状に折れている。国鉄に向かって折れた先から商店街が始まる。 ある日、左手前の角の店に全自動たいやき機が据え付けられた。電機洗濯機に手動の脱水ローラーがついていた時代、ガラス張りのコーナーでせっせとたいやきを作る様子は、『鉄腕アトム』に出てくるロボット工場のように思えた。 ところが、最初はもの珍しさで人が集まったが、店の思惑ははずれて売れ行きは今一つだったように記憶している。しばらくすると、機械は止まって埃を被り、たいやきコーナーは廃墟となった。 全自動という言葉に輝きがあった時代の徒花だったのだろう。