昭和30年代生まれに贈るオンラインマガジン
Update: Nov.2007
ワンダフル・ワールド
どの街を歩けば君に会えるだろう♪
旧筑紫野町・二日市中央通りで暮らした日々の想い出
▼ワンダフル・ワールド
唄・ウルフルズ
弁当保温器

おべんとう おべんとう うれしいな♪

幼稚園で迎えた初めての冬はとても寒く、後に38豪雪と名付けられた。日本海に面した福岡は大方の想像以上に雪が降る。

とはいえ、南国九州という意識が邪魔をするのか、小〜中〜高校には暖房というものは無かった。幼稚園には石炭ストーブがあったと思うが、寒さに強い風の子時代ゆえ、記憶は曖昧だ。

はっきりと憶えているのは、お弁当が暖かだったことだ。ランチジャーで持参したわけではなく、幼稚園に弁当保温器があったからだ。

保温器は木製の下駄箱のような格好で、扉を開けると中は網棚になっていた。朝、登園するとハンカチ包んだままの弁当箱を入れると、お昼には熱々になった。

熱に弱い弁当箱は使えないが、当時はアルマイトが主流だった。おかずのサラダはポテトかマカロニで、レタスやプチトマトが煮えてしまうという心配はなかった。御飯にかけた『のりたま』がふやけて馴染んでしまうという難点はあったが。

天にまします我らの神よ・・

カトリック教会の幼稚園だったので、食事の前はお祈りをする。保温器が置いてあったのは*礼拝堂の壁際で、上には宗教画の額がならんでいた。十字架の上のイエス様は冬の間じゅう、弁当の蒸気で燻されていた。
▼弁当保温器



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