昭和30年代生まれに贈るオンラインマガジン
Update: Aug.2005
スタンド・バイ・ミー
私は12歳の時の友人に勝る友人を、その後持ったことがない。
---ゴーディ・ラチャンス
▼スタンド・バイ・ミー
THE BODY:スティーブン・キング著

 〜夏休みの友〜

『夏休みの友』といえば「友とは名ばかりのお目付役」が思い浮かぶけれど、本当の友人は休みの間中、BGMを奏で続けた蝉だった。

小学校の夏休みと蝉の出現期は、ほぼ重なっている。梅雨が明け、終業式が近づくと鳴き始め、新学期が始まると、秋の虫の音に替わるのだ。

夏休みを待ちきれない、短縮授業の放課後。『学習』の付録の水筒に氷と水を入れ、昆虫採集に出かけたものだ。

捕れるのは地味なアブラゼミとニイニイゼミ。真打ちのクマゼミの全盛期は夏休みに入ってからで、こちらはなかなか手に入らなかった。木の上の方にいるので、駄菓子屋の捕虫網では届かなかったからだ。

ここで「えっ?蝉の代表はミンミンゼミじゃないの?」と思うのは子供時代を関東以北で過ごした人だろう。東海以西ではクマゼミが主流で、九州ではミンミンゼミを平地で見かけることはなかった。

お盆を過ぎて夏休みも終わりに近づき、さぼっていた『友』のお天気欄を苦労して埋めている頃、ツクツクボウシが夏の終わりを告げる。

『ゆく夏や つくづく惜しいと 蝉の鳴き』 朱夏

▼アブラゼミ
アブラゼミ

学名:Graptopsaltria nigrofuscata
分類:半翅目セミ科アブラゼミ属
出現期:7月〜9月

▼クマゼミ
最近は地球温暖化の影響か、クマゼミが北上しているらしく、関東でもワシワシ(クマゼミの鳴き声)が聞こえる地域があるそう。


昭和30年代生まれに贈るオンラインマガジン
Since 25 Dec. 2001