昭和30年代生まれに贈るオンラインマガジン
Update:Dec.2006
スタンド・バイ・ミー
私は12歳の時の友人に勝る友人を、その後持ったことがない。
---ゴーディ・ラチャンス
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THE BODY:スティーブン・キング著

ロイヤルのフルーツケーキ 〜クリスマスイブの友〜

クリスマスソングといえば、『ジングルベル』や『もろびとこぞりて』、『きよしこの夜』だった子供時代。ケーキはバタークリームのデコレーションケーキだった。

六年生の時のイブは、いつものデコレーションではなくロイヤルの『フルーツケーキ』にしてもらった。夏にお客さんに戴いたのがとても美味しかったからだ。

ロイヤルは福岡市の老舗のレストランで、かつてマリリン・モンロー&ジョー・ディマジオ夫妻が来店した事もある。今はJALの機内食やロイヤルホストの経営等で全国的に知られているが、当時ファミリーレストランの一号店が新天町にあり、ケーキも売っていた。

ロイヤルの『フルーツケーキ』は、スポンジにクリームを塗ってフルーツを飾った上に、透明のゼリーがコーティングしてあった。当時はゼリーだと思っていたが、今から思えばあのプルンとした食感は寒天だったかも知れない。

私は嬉しかったが、5歳年下の弟はチョコのプレートやウェファースのお菓子の家が飾ってないケーキに不満そうだった。

BGMはクリスマスソングのLPだったが、買ってきた父親は平日の夕食の席に居ることは希で、この年のイブは木曜日だったので留守だった。母親がシャンペンを一口ならと勧めたので、生まれて初めて飲んだ。

こう書くと、ハイカラ(<死語)な子供時代を過ごしたように見えるが、この年を締めくくる想い出は日本的な場末の飲み屋の光景だ。

その週末に父親の用事につき合って長崎の対馬へ出かけ、生まれて初めてバーへ連れていかれた。そこでホステスさんが私に勧めたフルーツと、有線で流れていた日吉ミミの『男と女のお話』が脳裡に焼き付いている。


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