昭和30年代生まれに贈るオンラインマガジン
Update: Jun.2006
スタンド・バイ・ミー
私は12歳の時の友人に勝る友人を、その後持ったことがない。
---ゴーディ・ラチャンス
▼スタンド・バイ・ミー
THE BODY:スティーブン・キング著
ローマ字 〜背伸びの友〜

ABCは知ってても それだけじゃ困ります♪

『旺文社カセットLL』のCMソングが流れ始めたのは昭和40年代末。私が 小学校でローマ字を教わったのは、その少し前だった。

ローマ字の読み書きが出来ても、外国語が使えるわけではないのだけど、大人の世界に足を踏み入れたような気がして得意になった。

少女漫画のコマの隅の楽屋落ちや水森亜土のイラストの文字も読めるようになり、持ち物にはローマ字で名前を書くようになった。背伸びのアイテムだったのだ。

当時、布施明の『SHは恋のイニシャル』というドラマが放映されていて、クラスの女の子間ではイニシャルが『SH』かどうかが話題なった。自分に当てはまらなければ、姉妹や親類縁者まで捜すという熱狂ぶりだったが、私はがっかり組だった。

そして気になったのが、毎日目にするトイレの『ToyotoKi』の文字だった。ト・ゴ・ト・キ? Tの横棒が筆記体の「y」とくっついて「g」に見えたのだ。 当時は『東芝』等、筆記体の企業ロゴが多かった。

中学校で英語を習うようになると、ローマ字で書いた日本語は急に輝きを失い、子供っぽく思えるようになった。気が付けば、亜土グッズの『山梨シルクセンター』は『サンリオ』に、『東洋陶器』は『TOTO』に変わっていた。


《余談》
ヘボン式ローマ字の創始者ヘボンはJames C. HEPBURN(ジェームス・カーティス・ヘップバーン)。女優のキャサリン・ヘップバーンは親類だそう。
▼水森亜土のイラスト

書籍情報:水森亜土カード& レターBOOK>>

▼東洋陶器ロゴ

1970年、東洋陶器から東陶機器株式会社に社名変更。ロゴはTOTOに。

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