昭和30年代生まれに贈るオンラインマガジン
Update: Oct.2006
スタンド・バイ・ミー
私は12歳の時の友人に勝る友人を、その後持ったことがない。
---ゴーディ・ラチャンス
▼スタンド・バイ・ミー
THE BODY:スティーブン・キング著
プラネタリウム 〜自習の友〜

その日、担任の先生は研修で留守だった。低学年の頃は他のクラスの先生や教頭先生が授業をやったものだが、六年生になると自習が増えた。

たしか五時限目は教室と図書室のどちらでも良かったのだと思う。いきさつは記憶にないが、仲の良い男女二組で理科室に忍び込み、設置されたばかりで未公開のプラネタリウムを観ることになった。

教室には鍵がかけてあったのだが、男子は部活が理科部だったので鍵のありかを知っていた。窓の遮光カーテンを引いて、天井に*ワイヤ入りのパニエをたくし上げた様に吊ってあったドーム型のスクリーンを引き下ろして、準備室から投影機を運んで来た。(*ウエディングドレス等の下に着ける)

見つかりはしないかとドキドキして楽しむどころではなく、そそくさと退散したのであった。もっとも北斗七星とカシオペア座くらいしか知らなかったのだけど。


《余談》
初めて観たプラネタリウムは福岡市の箱崎宮の近所にあった『福岡プラネタリウム』。このエピソードと同じ頃に閉館したらしい。
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