手作りアイスクリーム 〜留守番の友〜
家庭で手軽に本格的なアイスクリームが食べられるようになったのはレディーボーデン(当時は明治乳業)が発売されてからだと思う。
私が初めて口にしたのはお客さんに戴いた時で、 由紀さおりの『初恋の丘』と共に思い出すので1971年の冬だったのだろう。
同じ年の春、福岡市にオープンしたショッパーズプラザ・ダイエーに*アイスクリームショップ『ディッパーダン』のお持ち帰りを体験している。
(*サーティワンの日本上陸は1973年)
どちらも近所の店で売ってるカップアイスや家で作るハウス『ミルクシャービック』とは別格の「レストランで食べる」味だった。
そんなある日、突然アイスクリームを手作りしたくなった。母親が留守だったので、レシピも知らないのにあり合わせの材料で作るという暴挙に出たのだ。
主な材料が牛乳であることは容易に想像がつく。砂糖を加えるだけでは柔らかさは出ないので、味が似ているミルクセーキに倣って卵黄を加えて泡立てて見る。
それでもシャビシャビなので、何か粘り気を出す方法はないだろうか?日頃食べてる市販のアイスの成分表に「糊料」とあったのを思い出した。これが大きな間違いだった・・
小麦粉を使う事を思いついたが、火を通さなくてはとフライパンでから煎りして牛乳で伸ばしてみた。「いい感じ」だ。冷ましてから先に作ったベースに加えて、型に入れて冷凍庫に入れ、途中でかき混ぜてまた冷やす・・
数時間後・・出来てる! 味見したらとても食べられる代物ではなく、母親が帰って来る前に証拠隠滅のためにトイレに流したのだった。
今から思えば、『スウィート・ベシャメルソースの冷製』だったのだ。こう書くと美味しそうだけど・・・