スタンド・バイ・ミー
私は12歳の時の友人に勝る友人を、その後持ったことがない。
---ゴーディ・ラチャンス
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▼スタンド・バイ・ミー THE BODY:スティーブン・キング著 |
学研ペンシル・サム 〜学習の友〜
小学生時代の学研といえば、雑誌『科学』と『学習』だった。“ガッケン”という響きと教育中心の出版内容にもかかわらず、お堅いイメージが薄いのは、当時の『科学』と『学習』の遊び心に負うところが大きい。 かつて文具を扱っていた事も私の中のイメージを支えているように思う。 学研は以前、『VictoriaFancy』というブランドで、"ZIGGY THE LOSER" や"Tom&Jerry"といったキャラクター商品を売っていた。 ただし、私のティーンエイジャー時代の『VictoriaFancy』は"Victoria Fancy AMERICAN GREETING CORP. CLEVELAND U.S.A. "の表記のみだったので、学研の文具といえば小学生時代の『学研ペンシル・サム』だ。 『学研ペンシル・サム』はノック式の芯ホルダーで、軸の無い鉛筆の芯を差し替えて使うものだ。発売されたのは昭和44年前後だったと思う。私の周辺では爆発的にヒットした。 当時の小学生はシャープペンシルに馴染みが無く、子供用の「短い芯をはめ込んだ凸型の部品を筒の中に重ねて差して使う」原始的なペンシルと比べて『サム』は画期的だった。 芯は鉛筆と同じ太さなので、先を削る必要があるのだけれど、替え芯のケースのキャップに芯研器がついていて、これがまた格好良く思えたものだ。文具として買ってもらったが、内心はオモチャの気分だった。 あまりに流行ったせいか、学校への持ち込みは禁止になり、中学校へあがると本物のシャープペンシルを使うようになったので、『サム』は抽斗の片隅で消息を絶った。 思い出したのは、英語で親指をサムというのだと習った時だった。親指でノックするからサムなんだ・・ 人差し指でノックする『ペッカー』 や、「君のは太い」の0.3ミリ芯の時代になっていた。 |
▼SAMのホルダーと替え芯![]() ▼VictoriaFancy HollyHobbieシリーズ ![]() ![]() 1974年の便せんと封筒セット。ノート、筆箱、定規、下敷き、バインダー等があった。 ▼目次 蝉 教室のテレビ ハチドリ スピログラフ 紅茶 石簑 プラッシー セイタカアワダチソウ ひみつ基地 肝油ドロップ あやとり 大晦日の怪獣映画 粉からし たどん 恐怖まんが 足踏みミシン 土筆 教鞭 冷凍みかんの袋 いげんは饅頭 15パズル カラスノエンドウ 噴水ジュースと小便小僧 四つ葉のクローバー ローマ字 灰皿と蚊取り線香 マクワウリ アイロンの木箱 ラジオ体操 シャービック 老人と子供のポルカ ミルクセーキの素 自由自在 カルミン 柱時計 粉ふきいも 7up - セブンアップ プラネタリウム こたつ ママと遊ぼう!ピンポンパン ロイヤルのフルーツケーキ レコード大賞 タイムカプセル フタバスズキリュウ ほうき ゴルフ 手作りアイスクリーム フルーツ牛乳 夏休みの友 入道雲とトマト 時報時計 消しゴム 学研ペンシル・サム 徳用マッチ ドーナツ UHFコンバータ 駄菓子屋の提灯 ブラックペニーと郵便番号 学習帳 ヒイラギ 大魔神 高等社会科地図 ホットドッグとアメリカンドッグ 玉羊羹 昭和の生活コラム 総合目次>> 昭和のエッセイ集 トップページ>> |