昭和30年代生まれに贈るオンラインマガジン
Update: Jul.2007
スタンド・バイ・ミー
私は12歳の時の友人に勝る友人を、その後持ったことがない。
---ゴーディ・ラチャンス
▼スタンド・バイ・ミー
THE BODY:スティーブン・キング著
フルーツ牛乳 〜夏休みの友〜

夏休みが始まって一週間を過ぎると、開放感やワクワク感も薄れて退屈が始まる。当時は7月末に登校日があり、せっかくの休みに水を差していた。

それを過ぎると休みは佳境に入る。お盆の里帰りというイベントがあるからだ。泊まりがけで従姉妹たちと遊べるので毎年楽しみにしていた。

母方の実家では、私達がいる間、宅配の牛乳屋から好きな飲み物をとってくれた。私が頼んだのはフルーツ牛乳で、普段は白い牛乳以外を頼んではイケナイ雰囲気があったので、嬉しくて仕方がなかった。

実家は福岡県大牟田市にあり、地元の牛乳は『オーム牛乳』で、フルーツ牛乳は『りんご牛乳』と呼ばれていた。味は森永のとそう変わらなかったと思うが、朝届いたばかりのを従姉妹と一緒に飲むのは格別だった。

中学へあがってからは泊まりがけでは行かなくなり、フルーツ牛乳は数年前に飲むまでご無沙汰していた。牛乳の表示が無くなった森永フルーツは、ずいぶん上品な味に変わっていて、物足りなかった。

瓶が薄く軽くなって頼りなく、夏の朝のずっしりとしたヒンヤリ感は甦らなかった。分厚いガラスに前歯がカツンとあたらないと美味しくないのだ。
▼子供の頃の森永フルーツ牛乳
フルーツ牛乳
画像提供:漂流乳業>>

▼大牟田牛乳
オーム牛乳
画像提供:漂流乳業>>


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