昭和30年代生まれに贈るオンラインマガジン
Update: april.2004
彼氏と彼女の住宅事情 〜70年代 愛の空間史〜
男がいて〜女がいて〜キスが出来るの〜

他には何も要らないのですが、今と違って人前じゃ…って時代でした。 恋する二人の部屋の変遷をタイムトリップしましょう。
▼歌謡曲
ここでは日本語で歌う曲はすべて歌謡曲として扱います。

▼男がいて〜
HOW!ワンダフル/倉田まり子
作詞・山上路夫/作曲・都倉俊一

想い出ぼろぼろ: 時/1976年 場所/1DKのアパート

75年に『弟よ』でデビューした内藤やす子のヒット曲。

今回は舞台がはっきりしています。『弟よ』に「独り暮しのアパートで」とあるからです。「夢がないから恋をして」今は二人暮らしなわけですね。

「ドアを細目に開けながら 夜更けにアイツが 帰ってくる」
のが「布団かぶって」わかるので、手前がキッチンでの1DKのアパートでしょう。独り暮しの頃は「薄い毛布にくるまって」っていたので、生活は向上しているようです。

「蛇口に顔を近づけて 水飲む音が聞えてくる」
のが似合うのは、昔ながらのコック式の蛇口です。東洋陶器(現TOTO)からシングルレバー式が発売されたのは1967年。一般家庭に普及し始めたのは72年頃です。当時のアパートは給湯も混合水栓もありませんでした。

「 聞いておきたい事がある…だけど」
「想い出ぼろぼろ くずれるから 瞳こらして闇ん中」わかっていながら言葉を飲み込む女心。 阿木燿子は上手いですね。

パンチの効いたあの顔で問いつめたら、「足音しのばせ眠る」彼氏は逃げちゃいますもんね。


《余談》
当時、 阿木燿子・宇崎竜童コンビでイメージチェンジに成功した山口百恵も一時期パンチ気味のカーリーヘアでした。

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