くもり硝子:ルビーの指環/1981
TBSの『ザ・ベストテン』で12週間連続1位を達成した寺尾聰のヒット曲。レコード大賞受賞。
くもりガラスの向こうは 風の街♪
別れた恋人との想い出を未練たらたら語る歌です。別離の舞台は喫茶店。季節は「枯れ葉」や「ベージュのコート」が出てくるので晩秋から初冬でしょう。
さめた紅茶が残ったテーブルで 襟を合わせて♪
松本隆は季節感のある情景をくっきりと描いてみせますが、はからずも時代の足跡が残っています。「くもりガラス」です。
これは建材の「くもりガラス」ではなく季節の表現でしょう。当時の喫茶店の多くは暖房に石油ストーブを使っていました。空気が乾燥しがちな熱交換式のエアコンと違って、石油ストーブは水蒸気が発生するので窓がよく曇ります。
そして、当時よく曇ったのがクルマのウインドウ。『ルビーの指環』はビリー・ジョエルやボズ・スキャッグス等のAORの日本版という位置づけでした。
それらはドライブのBGMとして心地良かったのですが、当時のクルマはデフロスターの*利きが悪くて「くもりガラス」には手を焼きました。
(*エアコン付きは少く、風量も足りなかった)
《余談》
そして二年の月日が流れ去り♪とありますが、この曲の二年前といえば、インベーダーゲームの全盛期。喫茶店のテーブルはゲーム台に交換され、雰囲気は台無し
。
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