1970年代の映画鑑賞記。
当時の映画館でよく飲んだのはチェリオ(乾杯の意)だった。
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Update: Apr.2005
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スクリーンにチェリオ!
1970年代の映画鑑賞記。
当時の映画館でよく飲んだのはチェリオ(乾杯の意)だった。 |
記事は公開時の記憶を元に書いたものです。
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今は亡き名古屋のミニシアター、今池ジャンジャン(現・今池芸音劇場)の「イタリア映画祭」のなかの一本。同時上映は『鉄道員』。 【ストーリー】 第2次世界大戦後のローマ。妻と息子の3人で極貧生活を送る、失業者アントニオが二年ぶりに手に入れた仕事には自転車が必要だった。 家中のシーツをかき集めて質から請け出した自転車は、あろうこうとか自転車泥棒に遭う。苦労の末に捜し当てた自転車を取り返せず、自らも他人の自転車に手をかけ・・・ 同じ頃、かつての盟友日本では『東京キッド』が人々に夢と希望を与えていたが、この映画のレンズは理不尽な運命に翻弄される親子を淡々と追うだけだ。 そこには5年後に公開された『ローマの休日』からは伺い知れない、戦後のイタリアの現実があった。 綺麗事では生きて行けない社会に居直った者達の如く「やられたらやりかえせばいいじゃないか」と思う傍観者=私の傲った気持を、「貧すれば鈍す」になりきれない親子の涙が鎮めて終わる。 やるせない悲しさに涙を禁じ得ないが、救いはこの親子の絆は強く、家にはシーツが無くとも迎えてくれるだろう妻がいることだ。 《余談》 主演の父子は役者経験のない素人で、子供のオーディションに付き添った父親も採用された。 |
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