昭和30年代生まれに贈るオンラインマガジン
Update: Jul.2006
スクリーンにチェリオ!
1970年代の映画鑑賞記。
当時の映画館でよく飲んだのはチェリオ(乾杯の意)だった。
記事は公開時の記憶を元に書いたものです。

使用した画像はアマゾンアソシエイトプログラムの掲載許諾を受けています。 配布や再掲載は禁止されています。
大脱走|1971年10月鑑賞

同年4月に始まったフジテレビの『ゴールデン洋画劇場』でTV初公開。

【ストーリー】
第2次世界大戦末期。ドイツ軍の第3捕虜収容所は脱走の常習犯を集め、特別な監視体制下に置いていた。ビッグXと呼ばれるシリル(リチャード・アッテンボロー)が収容されると、全員250名の脱走計画が立てられた。

床下から森へ向けて、トム、ディック、ハリーの三本のトンネルが掘り進められるが、ストーブの下に掘られたトムの上に、ドイツ兵がコーヒーを・・

番組編成期の特番だったのか、頻繁にスポットCMが流れ、いやがうえにも期待させられた。蓋を開けてみると予想をはるかに上回る面白さだった。

当時、中学生になったばかりの私にもおなじみの豪華キャストだったこともあるが、『黄金の七人』『さらば友よ』『オーシャンと11人の仲間』等、金庫破りの話が大好きだったのだ。『大脱走』は金庫の中から外へ出るのだが・・

金庫破りモノのクライマックスは扉が開く瞬間にやってくる。が、私が好きなのはその準備段階だ。適材適所の人集め、下調べ、道具の準備にかかわる人間模様。ここが面白ければ結末はどうでもいい。

なので、『大脱走』の登場人物では、派手なアクションを演じるヒルツ(スティーブ・マックィーン)よりも、資材調達係のヘンドレーや偽造係のコリン(ドナルド・プレザンス)が好きだった。

捕虜収容所というイメージからほど遠い自由な雰囲気も驚きだった。脱出用のトンネルを掘った土を誤魔化す為に芋畑に撒くのだが、出来た芋で焼酎でアメリカの独立記念日を祝う。たしか蒸留釜だか瓶を手に入れたのもヘンドレーだった。

イベントの最中にショッキングな出来事が起こるのだが、前後編で放映される場合はここまでが前編となる。前半はドキドキハラハラのジェットコースターの登り、後半では息をもつかせぬスクリューコースターだ。長尺の映画にありがちな中だるみは無い。

『ゴールデン洋画劇場』の放映は金曜の夜だった。翌日、学校の教室の床から体育祭の準備が始まっている運動場へ向けてトンネルが掘れないものか、ぼおっと考えていた記憶がある。意味が無い? 結果じゃなくて過程が大切なのだ。


《余談》
当時、マンダムのCMに出ていたチャールズ・ブロンソンは口髭がトレードマークで、髭無しの『大脱走』は新鮮だった。『おませなツインキー』では文字通り鼻の下が伸びていたが・・

ジェームズ・ガーナーはコメディアンの団しん也似だった。
大脱走
DVD商品情報・特別編>>
DVD商品情報・普及版>>
書籍情報>>

▼The Great Escape/1963
監督:ジョン・スタージェス
出演:
スティーブ・マックイーン
ジェームス・ガーナー
リチャード・アッテンボ ロー
ジェームス・ドナルド、チャールズ・ブロンゾン
ドナルド・プレザンス、ジェームス・コパーン
デビッド・マッカラム


昭和30年代生まれに贈るオンラインマガジン
Since 25 Dec. 2001