愛情モノ語り
お守りのように 大切にしていたの♪ |
▼ 愛情物語 作詞・康珍化/ 作曲・林哲司/唄・原田知世 |
林檎箱
「蛍の光窓の雪」というフレーズは中国の故事に由来する「苦学の友」だが、かつて苦学といえば林檎箱の勉強机だった。第一世代の漫画家の自伝では林檎箱やみかん箱の机で漫画を描く姿がお約束だった。現在、林檎の梱包は段ボール箱と樹脂の発泡材だが、昭和20年代までは木箱に籾殻が主流で、昭和30年代までは一般的だった。籾殻は箱が段ボールに切り替わった後でも使われていた。 段ボール箱が普及する以前は、荷物を送るのにも引っ越しにも木箱を使っていた。当時は要らなくなった箱を解体して風呂の焚き付けに使っていたものだ。縁日で買ったひよこの小屋も父親が林檎箱で作ってくれた。 木箱が消えた背景には、戦後の復旧で荒廃した木材資源を保護するための「森林法改正」がある。以後、代替品の段ボール製品がまたたく間に普及した。段ボール箱に表記された《手鉤無用》は、梱包材が木や藁だった時代の名残りだろう。 かつて林檎は、窪みに籾殻と森(木箱)の香りを乗せて家庭へやってきたものだが、今は政策で植えられた杉の花粉が飛んでくる。 《お知らせ》 2009年2月9日付の朝日新聞週末版「be」の『サザエさんをさがして』に記事の抜粋とコメントが掲載されました。 出版社 / 著者からの内容紹介 朝日新聞週末新聞土曜版「be」での好評連載「サザエさんをさがして」の単行本化。2004年4月からの50回分を漫画『サザエさん』とともに集録する。作品に描かれた「カラーテレビ」「ちゃぶ台」などを通して、懐かしい昭和の風景を甦らせ、「今」を見つめ直す。 |
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