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昭和30年代生まれに贈るオンラインマガジン
Updated 2009/02/21
愛情モノ語り
お守りのように 大切にしていたの♪
▼ 愛情物語
作詞・康珍化/ 作曲・林哲司/唄・原田知世
有料体重計
昭和37年。それはデパートの階段の踊り場にあった。

金属製のロッカーに似た箱にはガラス窓があり、足元には低い踏み台。台に乗ると窓の中の円盤が回り始め、落ち着いた頃合いを見計らって10円玉を入れる。

「ガチャン」という音を立て、電車の切符のような紙片が受け皿に吐き出される。印字されたのは日付と体重。ただそれだけが有料のアトラクションたり得た時代があった。

日本で最初の家庭用体重計が発売されたのは昭和34年。この年の元日にメートル法が完全実施された。 自販機型の体重計が登場した時期は定かではないが、社団法人東京都計量協会の年表に「昭和36年に有料体重計1台をそごうに設置」とある。

現在、一般家庭の体重計の普及率は9割を超えるという調査データがあるが、かつて「体重を計る」機会は健康診断か銭湯へ行った時くらいなものだった。

ダイエットという言葉も無く、食品のキャッチフレーズが「低カロリーでヘルシー」ではなく「栄養価が高い」だった時代。子供は増えた体重で成長を、大人は減ってないことで健康を確認していた。 体重は「減らすことを目標に、日々、数字に一喜一憂するモノ」では無かったのだ。

それから四分の一世紀。『ビッグ』という映画に、主人公の子供が遊園地の未来を占うボックスに向かうシーンがあり、自分の子供時代の十円体重計を思い出した。

デパートがワンダーランドだった高度成長時代。よそ行きの服を着て計っていたのは「明日に向かって増えていくはずの家族の幸せ」だったのかも知れない。


《余談》
80年代の終わりに、香港(九龍)のスターフェリーの待合室に同様のものがあって驚いた。東京ディズニーランドのペニーアーケードでも同様のものを見かけた。
▼有料体重計/海外
有料体重計
日本ではクボタ、大和製衡等が製作していた。

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