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昭和30年代生まれに贈るオンラインマガジン
Updated 2009/02/21
愛情モノ語り
お守りのように 大切にしていたの♪
▼ 愛情物語
作詞・康珍化/ 作曲・林哲司/唄・原田知世
六一〇ハップ
「六一〇」と書いて「ムトウ」と読む。武藤鉦製薬の入浴剤『六一○ハップ』は昭和2年発売のロングセラーだ。薬局でしか手に入らないにも関わらず、一部では根強い人気があるという。

『白骨温泉』事件のおかげで、まがい物のイメージがあるが、『**の湯』を謳う他の入浴剤が『六一〇ハップ』の前では裸足で逃げ出す程の効き目がある。湯船にキャップ一杯入れるだけで白濁した硫黄泉になってしまうのだ。

薬効も温泉そのもの。実勢価格400円で一月は使えるスグレモノが、何故もっとポピュラーにならなかったのか。それは『六一〇ハップ』のもたらす、あまりにリアルな硫黄泉が諸刃の剣だからだろう。

金属を腐食させるので、ガス釜での追い炊きは禁物。洗剤の泡立ちが悪く、洗濯機に良くないので残り湯を使えない。独特の匂いは行楽地では良い香りに思えるが、日常生活では悪臭の部類・・等々。

私の子供時代、 母方の実家では『六一〇ハップ』を愛用していた。エメロン石鹸のCMでおなじみの三遊亭円右似の祖父がファンだったからだ。

当時の風呂桶は木製やタイル張りの和式が多くて、薪や石炭の釜で炊いている家が多かった。『六一〇ハップ』の特徴は欠点にはならなかっただろう。

以後、世の中では和洋折衷型のホーロー浴槽(基材は鉄)、ステンレス浴槽、追い炊き機能付きガス釜、電気洗濯機が普及。家族で温泉へ出かける機会も増えた。『六一〇ハップ』の出番は少なくなっていったように思う。

家事の電化で、女性の家事負担が軽減されて行く中、浴槽の掃除は旧態依然。お父さんの「温泉に浸かりたい」にそうそうつき合ってもいられない。掃除に気を遣う『六一〇ハップ』よりも、香りも爽やかな『バスクリン』が好まれるようになったのだろう。

子供の頃、里帰りして過ごすお盆の夜は、『六一〇ハップ』のお風呂と湯上がりの天花粉、仏壇のお供え物、蚊取り線香、花火・・匂いのカクテルに包まれていた。
▼六一〇ハップ
六一〇ハップ
武藤鉦製薬(株)
六一〇ハップ商品情報>>

▼エメロン石鹸/ ライオン
1970年に発売。
こんな格好で〜失礼しま〜す〜♪

▼バスクリン/津村順天堂
昭和5年に発売。


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