愛情モノ語り
お守りのように 大切にしていたの♪ |
▼ 愛情物語 作詞・康珍化/ 作曲・林哲司/唄・原田知世 |
注射器
一般的に注射の好きな人は少ないだろう。今回は逆『愛情モノ語り』だ。私の小学生時代の最も嫌な行事の一つは集団予防接種だった。毎年行われたのは日本脳炎、インフルエンザ、ツベリクリン反応。一番痛いのは日本脳炎。痛みが長引くのはB.C.Gだった。 B.C.Gはツベリクリン検査の結果が陽性の者だけ受けるのだが、私の子供時代の前半はスタンプではなく注射だった。管針法と呼ばれるスタンプ式になったのは1968年からで、私が受けたのは二の腕(三角筋の下)の皮下注射だった。 傷口が化膿してなかなか治らず、跡が残った。山口百恵の腕に同じ傷跡を見つけた時は「ああ、同じ時代を生きてるんだ」と親近感を覚えたものだ。 予防接種のときは出席番号順に並ぶのだが、私は後ろのほうだった。いつも早く終わる安部君や青木さんが羨ましかったものだ。ドキドキしながら順番を待ち、看護婦さんにアルコールを含ませた脱脂綿で消毒されると「もはやこれまで」と観念した。 当時は血液感染症は問題になってなかったので、ガラスの注射器をアルコールで消毒して使い廻していた。何故だか日本脳炎の時はブルーに染まった注射器だったと思う。「青は痛い」が条件反射になっていた。 とはいえ、その日からは蚊にさされても「今のは“コガタアカイエカ”だったんじゃないだろうか?」という心配は無くなり、夏を安心して過ごせたのだ。 現在、学校での集団接種は無くなりつつある。賛否両論あるだろうが、普段、威張ってるいじめっ子が顔をしかめたり、大人しい子が平気だったり、意外な一面を垣間見る機会ではあった。 |
▼注射器![]() ▼1960年代の懐かしいモノ・目次 水筒 リュックサック えんぴつ 接着剤 テレビ 赤チン 缶切り 牛乳びんの栓抜き ソフトクリームのスタンド 捻締錠 こたつの天板 トランプ類税証紙 林檎箱 枡 殺虫剤噴霧器 手拭い 物干し竿カバー 子供用食器 インキ消し ジンギスカン鍋 井戸の手押しポンプ ♀の十円玉 注射器 フランス人形 金魚鉢 米びつ 有料体重計 六一〇ハップ 腕時計のカレンダー クリスマスブーツ 二斤のカステラ 横断歩道と信号機 食パンケース タイムスイッチ アイスボックス 車の注連飾り 卓上星占い 昭和の生活コラム総合目次>> 昭和のエッセイ集トップページ>> |