昭和30年代生まれに贈るオンラインマガジン
Update: Oct.2006
愛情モノ語り
お守りのように 大切にしていたの♪
▼ 愛情物語
作詞・康珍化/ 作曲・林哲司/唄・原田知世
食パンケース

買い物にはカゴを提げて行くのが当たり前だった昭和30年代。私の家で食べる食パンは、町のパン屋でスライスしてもらい、カゴで持ち帰っていた。

家にはパン専用のケースがあった。青いプラスティック製で、フタは透明。一斤がまるごと入る大きさだった。ウチでは一斤買うことは滅多になく、ケースが一杯になることは少なかった。

よその家の事情は知らないが、ウチにはパンを置いておくスペースが無かった。水屋箪笥は小さく、食卓に口を縛ったビニール袋のまま放置するのも気がひけた。

というわけで、テーブルの隅にケースが置いてあったのだが、いつのまにか見かけなくなった。引っ越して食器棚にスペースが出来たせいもあるが、使いかけのパンの袋を出しておいても見苦しくなくなったからだ。

パンの袋に、口を縛る針金入りの紐やプラスティックの留め具がつくようになり、袋を結ばずに密閉出来るようになった。パン屋の紙袋もオシャレになって、そのまま出しておいても気にならなくなったのだ。

ウチでは必要に迫られてケースを使っていたが、今ではどちらかといえばインテリアグッズとしてのケースを使っている家庭が多いと思う。

過剰包装が問題になり、買い物袋持参が見直される今、パンのケースも復活するだろうか? エコロジーはともかく、食べ物を大切に扱う気持は生まれるに違いない。
▼1950年代のBreadbin
食パンケース
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