めばえ
もしもあの日あなたに逢わなければ♪2歳から3歳を過ごした離島、長崎県対馬での人生最初の出逢い。 |
▼めばえ/1963年7月号 小学館の学習雑誌対象年齢1〜4歳 |
うぐいす姫と箱庭
毎年春を迎える季節になると思い出す不思議な話がある。講談社の絵本にのっていた昔ばなしだ。ある若者が梅の咲く山で道に迷い、通りすがりの一軒の家で休ませてもらう。家には美しい娘が一人で暮らしていて、若者に留守番を頼む。 出かけ際に、「家の中のたんすの引き出しは決して開けないでください」と言い残すが、我慢が出来なくなった若者が中を覘くと、 一段目は田んぼで小さなお百姓さんが田植え、二段目は夏、 三段目は稲刈り・・ 夢中になっているうちに娘が帰ってきて、約束を破ったと家をとび出してしまう。後を追うと姿は無く、「ほう ほけきょ」とうぐいすが空を飛んでいった。振り返ると家は跡形もないのだった。 当時3歳の私は、その話が不思議で不思議で仕方が無く、たんすの引き出しをあけるたびに、田んぼがありはしないかと思ったものだ。 その頃、隣の家には子供がいなくて、おばさんに可愛がってもらっていた。よくやったのは箱庭作りで、菓子箱に砂を敷いて、石や草を並べて遊んだ。 当時は、おもちゃも少なく人形も持ってなかったので、家にあった小さな陶器の動物が活躍した。これは母親が有田の陶器市で買ったもので、輸出用に作られたディズニーの『わんわん物語』のキャラクターだったと思われる。 箱庭遊びとあいまって、夢にまで見た強烈な想い出だ。今の子は箱庭遊びなど知らないだろうし、TVゲームやアニメになれていて、昔話に驚くこともないのかも知れない。 |
▼講談社の絵本・ゴールド版![]() 昭和33年12月号 うぐいすひめ書籍情報>> ▼バンビのアンティーク ▼目次 クリームキャラメルとスピッツ 若原一郎と紙テープ こだま号と絆創膏 栗饅頭とはじめてのおつかい コンデンスミルクとクリスマス ネギ坊主と水飴 招き猫とサーカス ガーベラとスキムミルク TVと宿直室 うぐいす姫と箱庭 鯛の骨とバナナ饅頭 昭和の生活コラム 総合目次>> トップページ>> |