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昭和30年代生まれに贈るオンラインマガジン
Updated 2009/05/09
めばえ
もしもあの日あなたに逢わなければ♪
2歳から3歳を過ごした離島、長崎県対馬での人生最初の出逢い。
▼めばえ/1963年7月号
めばえ 小学館の学習雑誌
対象年齢1〜4歳
鯛の骨とバナナ饅頭
対馬は行政上は長崎県に属しているけれど、九州本土との公共交通は福岡へ向かう連絡船のみで、当時、日に一便の船は博多港まで半日かかっていた。

帰省を除けば、島の外へ出かけた事は無く、これは初めて一家で外泊した時の想い出だ。

父親の転勤で島を離れることになり、荷物は先に送ってしまったので、出発の前日は港の近くの旅館に泊まることになった。旅館といっても、昔はどこの駅前にもあった小さな商人宿だった。

夕食のおかずは鯛の煮付けだった。引越し祝いに気を利かせてくれたわけではなかったのだと思う、何も無い島だったが海の幸は豊富で、ウニや鯛などいくらでも獲れていて、珍しくもなかった。

その鯛の骨が喉に刺さってしまった。ご飯を丸呑みすればとれる、というのが当時の常識だったけれど、効果がなかった。医者へ行くかという話になり、とりあえず表へ出た。

季節は初夏で、日没が遅い九州では夕食の時間はまだ日が高い。それでも、診療時間外の病院を訪ねるのは敷居が高く、向かいの和菓子屋でお菓子を買い、飲み込んで試してみることになった。

買ったのは袋菓子の『栗ぼうろ』と『バナナ饅頭』。なんでそんなものを?と思うかも知れないけれど、子供時代を過ごした九州北部では、どちらもお馴染みのお菓子だった。

栗ぼうろはパサついて飲み込めず、バナナ饅頭が効いて骨はとれた。もしかしたら、すでに抜けていたのかも知れないけれど、すくなくとも喉の痛みを紛らす効果はあった。

その後、成長した私は魚を食べるのが上手くなり、バナナ饅頭の出番はなかった。今では鯛が高くて、食べる機会も減っている。

▼バナナ饅頭
講談社の絵本
バナナ饅頭・芭蕉 通販>>

▼栗ぼうろ
雪印スキムミルク


▼目次
クリームキャラメルとスピッツ
若原一郎と紙テープ
こだま号と絆創膏
栗饅頭とはじめてのおつかい
コンデンスミルクとクリスマス
ネギ坊主と水飴
招き猫とサーカス
ガーベラとスキムミルク
TVと宿直室
うぐいす姫と箱庭
鯛の骨とバナナ饅頭

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