昭和30年代生まれに贈るオンラインマガジン
Update: Apr.2004
マンガ細事記
『憧れの 君は届かぬ 箱の中 』 マンガにまつわるえとせとら。
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タイガーマスク 1969

『馬場正平 いくら化けても 馬場正平』

梶原一騎原作の『タイガーマスク』は、『巨人の星』と同様、現実世界のキャラクターの登場によって、荒唐無稽なストーリーにリアリティが与えられていた。後に現実世界にタイガーマスクが登場して関係が逆転するのだが。

【ストーリー】
孤児・伊達直人は秘密組織“虎の穴”に育てられ、“黄色い悪魔”の異名をとる悪役レスラーに成長する。やがて出自である孤児院の足長おじさんとなることで“虎の穴”を裏切り、組織の放つ刺客と壮絶な戦いを繰り広げることになる。

放映当時は、力道山の死去によって下火になったプロレスが、ジャイアント馬場・アントニオ猪木の活躍で第二次ブームを迎えた時期だった。タイガーマスクにも現実世界の人気レスラーが顔を見せた。

ジャイアント馬場がマスクマンとしてリングに上がるエピソードがあるのだが、その体形からバレバレだったのがご愛敬だ。新日本プロレスが旗揚げする前で、アントニオ猪木も馬場と一緒に登場する。

漫画版のクライマックスは実在のレスラーとのリーグ戦で、TVマンガ版とは別物のワクワク感があった。

タイガーマスク=伊達直人は天涯孤独という点では、同じ梶原一騎原作の『あしたのジョー』と同様だが、伊達直人の戦いは賞金稼ぎの手段であり、目的では無かった。ニヒルなジョーと違って伊達直人は夕餉の匂いのする我が家を求め続けていたのだ。

TV版のラストにはルリ子との抱擁シーンがあり、肩の荷を下ろした安堵感もある。二度とリングに立つことはないにせよ、もとより進んで選んだ道ではなかったわけだし、凄惨なラストファイトはカタルシスと呼ぶにはいささか抵抗があるが、ハッピーエンドといえなくも無い。

一方、漫画版のエンディングは読者の希望的観測を許さず、ジョーや飛雄馬の喪失感を上回っていた。

『タイガーマスク』 は原作とかけ離れてるといわれる事が多い。僕もそう思うが、TV版は荒削りながら動画ならではのダイナミックさがあった。

漫画版は辻なおきが描いているが、画風は吉田竜夫と似ている。叶わぬ夢だけど、タツノコプロで原作に忠実に作られたものも見たかった。


《余談 》
放映当時、『タイガーマスク』が『週刊TVガイド』の表紙を飾った事があり、買うかどうかうか数日悩んだあげく(欲しいのは表紙のみだし)、小遣いを握りしめて本屋を訪れたところ、すでに翌週の号に・・・


[主題歌・歌い出し]
白いマットのジャングルに 今日も嵐が吹き荒れる〜

タイガーマスク
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▼タイガーマスク
放送局:よみうりテレビ
放送期間:1969.10.2〜1971.9.30


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