レインボー戦隊ロビン 1966
『リリウルフ ペガサスベンケイ ベル教授 ロビン率いる 虹の七人』
春の七草ならぬ、虹の七人。*TVマンガ初の戦隊物だった。(*まんが雑誌のグループヒーローは『サイボーグ009』が先)
【ストーリー】
21世紀。逆銀河系のパルタ星は爆発まであと2年。独裁者パルタ皇帝が移住先として地球侵略を企てた。地球の平和を守る為、少年ロビンと6人のロボットによるレインボー戦隊が活躍する。
エネルギー噴射 スピードをあげろ♪
いきなりサビから入る(おかげで、歌い出しを思い出せずに悶々と過ごした時期がある・・)勇ましい主題歌に心が踊ったものだ。
レインボー戦隊の魅力は、戦隊員それぞれのキャラクターにある。
・ロビンを育てた母親代わりの看護婦型ロボットの“リリ”。
・クールな戦闘用ロボットの“ウルフ”。
(ひょこりひょうたん島のダンディを思わせる)
・ロビンが乗り込む事の出来る、ロケット型変形ロボットの“ペガサス”。
・レーダーと通信機能、記録機能を持ち、ペガサスのロビンの後ろに乗るネコ 型ロボットの“ベル”。
・ベルと漫才コンビ?を組む、高性能の電子頭脳を持つ参謀役の“教授”。
とりわけ魅力的だったのがリリだ。おそらく、TVマンガで活躍した最初のヒロインだと思う。美人、勝ち気だが母性本能が強い、脱線する男性キャラを叱る、メカに強く理系の才能を持つ一方ヤキモチ焼きで我が儘。後の《萌えキャラ》の要素を全て備えていた。
『リリにおまかせ』(昭和41年10月29日)では、様々なコスプレで楽しませてくれた。今から思えば、黒のレオタード(全身タイツ)姿等、オードリー・ヘップバーンの『シャレード』(昭和38年)を彷彿とさせる。当時のTVマンガでは抜きん出てお洒落だったのだ。
それを可能にしたのは、当時の少年漫画界で美少女を描かせたら右に出る者のいなかった石森章太郎がリリのデザインを担当したからで、それは企画を担当したスタジオゼロがキャラクターのデザインをメンバーで分担したからだ。
そして、スタジオゼロの構成メンバーはかつてマンガ創生期に梁山泊『トキワ荘』の仲間だった。
トキワ荘全盛期、漫画家はアシスタントを持たず、ピンチの時には仲間内でアシストする事が多かった。『レインボー戦隊』のキャラクターを分担したのは自然の流れだったのだろう。結果、魅力的な作品となった。
『レインボー戦隊』は、当時の少年まんが界の「夢の戦隊」にかかった虹だったのだ。