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昭和30年代生まれに贈るオンラインマガジン
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Update: Apr.2004
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マンガ細事記
『憧れの 君は届かぬ 箱の中 』 マンガにまつわるえとせとら。
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使用した画像はアマゾンアソシエイトプログラム及び、竜の子プロダクションの掲載許諾を受けています。 配布や再掲載は禁止されています。
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『百代の 過客を射抜く コントロール』 「針の目を通す」というボールコントロールを持つ星飛雄馬。魔球『大リーグボール』は昭和という時代とピンポイントで結びついていた。 【ストーリー】 昭和33年、長嶋茂雄の巨人軍入団発表会場で、少年が不思議な軌道を描くボールを投げつけた。この球は・・ 川上監督が尋ねあてた下町の貧乏長屋では、幻の名三塁手と呼ばれたかつての同僚が、息子に野球の英才教育を施していた・・ 実在の球団、人物が登場し、リアルタイムで進行したドラマのディテールには失われた時代の足跡が深く残っている。 《大リーグボール一号》 昭和43年、日本シリーズの前夜。飛雄馬は多摩川に浮かべた小舟の上で、釣り竿の先にぶらさげた50円玉を狙い、大リーグボール一号に磨きをかける。バットのグリップエンドを狙う為だった。 当時の50円硬貨は大きく、今の500円玉に近かった。発行期間は昭和34年から41年まで。大きいことはいいことだ〜(中略)〜50円とはいいことだ♪の森永『エールチョコレート』が発売された42年に小さくなり、旧50円玉は『巨人の星』放送終了の48年頃には見かけなくなった。 《大リーグボール二号》 ヒントの一つは少女の「毬つき」。宿敵オズマに『野球人形』と指摘された飛雄馬は、人間らしい生活を求めて球団の宿舎から「ぐっと デラックスな」都心の『クラウンマンション』に引っ越す。その屋上で幼女が遊んでいた。 マンションの窓の正面には松坂屋と東京タワーが見えるので、場所は銀座の一等地。今なら六本木ヒルズみたいなもの。当時はそんな場所で毬つきをしている事に違和感を覚えなかった。 《大リーグボール三号》 オールスター戦に向かう新幹線の車内。左門豊作は都落ちする竜巻グループのお京に遭遇する。「左門さん よかったら このリンゴ 貧者の一灯の陣中見舞いとして食べてくれない。投げたりして悪いけど」。 左門が林檎を取り落とすを目撃した飛雄馬は大リーグボール三号のヒントを掴む。 原作では京子は林檎が三つ入った網袋を提げている。「リンゴをかじると歯茎から血がでませんか?」のデンターライオンが発売されたのは昭和39年。果物といえば林檎とみかんの時代は終わりを迎えようとしていた。 網袋入りの林檎を実際に見た記憶は無いが、もしあったとすれば小振りの紅玉か国光だろう。林檎は38年のバナナ自由化と豊作で暴落を続け、43年のみかんの大豊作で国光と紅玉はデリシャスやふじに交代を始めた。 もし、長嶋が生まれたのが数年遅かったら、一号の成長は別の形になり、屋上の少女はアメリカンクラッカーで遊び、新幹線の中で投げられたのはグレープフルーツだったかも知れない。 原作のラストは左門と京子の結婚式で終わる。場所は川崎市のとある協会。当時、左門が所属する大洋ホエールズのホームグラウンドが川崎球場だったからだろう。2000年にスタンドが撤去され、球音は絶えた。 《余談》 飛雄馬は子供時代に『大リーグボール養成ギプス』を着用し、将来に備えていた。しかし、命名は金田の「そこで名づけて大リーグボール一号。どや、雄大な名前やろ」というセリフだ。 [主題歌・歌い出し] 思いこんだら試練の道を ゆくが男のど根性〜 |
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