昭和30年代生まれに贈るオンラインマガジン
Update: Apr.2004
マンガ細事記
『憧れの 君は届かぬ 箱の中 』 マンガにまつわるえとせとら。
使用した画像はアマゾンアソシエイトプログラム及び、竜の子プロダクションの掲載許諾を受けています。 配布や再掲載は禁止されています。

いなかっぺ大将 1970

『熱血は 色気にそそがれ 大左エ門』

小学館の学年誌に掲載された原作は、当初、熱血柔道まんがだったのに、だんだんギャグまんがになっていった。最初は飛雄馬と同じ顔だったのに・・

テレビでは端から肝心の柔道はどこへやらのギャグまんが。しかし、あのキャラクターなのに何故かモテモテだったのだ。

【ストーリー】
幼くして両親を亡くし山村で祖父に育てられた風大左ェ門は、父の旧友・大柿矢五郎に誘われて柔道の修行の為に上京する。

大阪万博が終わり、次の夢が見えなかった時代に『いなかっぺ大将』はやってきた。上京という言葉も、故郷に錦を飾るという言葉も、この頃から消えていったように思う。子供向けのマンガに義理人情の世界があったのもこの頃までだろう。

吉田よしみ(後の天童よしみ)が歌う、ど演歌のテーマソングが印象的だったが、当時は演歌が若い世代に最も近づいた時代でもあった。水前寺清子の唄がヒットし、万博のテーマは三波春夫が唄った。

ちなみに、昭和44年の選抜高校野球大会の入場行進曲は『365歩のマーチ』、45年は『世界の国からこんにちは』だ。演歌歌手の唄が採用されたのは、おそらくこの時だけだ。以後、あか抜けた曲が多くなっていく。

『いなかっぺ大将』で特筆すべきは、劇画タッチでギャグマンガを描いたことだろう。このスタイルは山上たつひこに受け継がれたように思える。 画力に支えられた濃いタッチがなくては『新・喜劇思想体系』〜『がきデカ』は成り立たないのだ。


[主題歌・歌い出し]
ゆくと決めたら一歩も引くな 意地が男の杖なのさ〜
いなかっぺ大将
▼いなかっぺ大将
放映局:フジテレビ系
放映期間:1970.10.4 〜 1972.9.24
番組提供:森永製菓

昭和30年代生まれに贈るオンラインマガジン
Since 25 Dec. 2001