冒険ガボテン島 1967
『夏草や 昭和の子供の 夢の跡』
1964年の夏休み。夢の国『横浜ドリームランド』が開園した。一日でまわりきれぬ程のアトラクションの数々。お目当ての潜水艦に乗れずに涙を飲んだ少年少女も少なくなかったはずだ。
【ストーリー】
遊園地マリンランドの潜水艦に深夜、こっそり乗り込んだ子供達5人。ケンカになった拍子に繋留が解けて発進してしまう。孤島ガボテン島に漂着して…
戦後20年、僕の住む地方にも都市化の波が押し寄せてはいたものの、秘密基地を作る空き地や雑木林、筏を浮かべる貯め池はそこら中にあった。遊びに夢中になっている間は無人島の気分だった。5時のサイレンが聞こえるまでは。
ガボテン島の生活に憧れはしたが、僕が何より気になったのは物語の冒頭に出てくる遊園地の潜水艦だった。『原子力潜水艦シービュー号』、『サブマリン707』、『トニーの海底大戦争』。潜水鑑に憧れていたのだ。遊園地で潜水艦に乗れるなんて夢のまた夢だった。
20年後。“ドリームランド”から遠くない土地に住むことなり、そこに潜水鑑のアトラクションがあるのを知った。遊園地に隣接するホームセンターへ買い物へ行くたびに、柵越しに中の様子が見えた。もはや全盛期の勢いはなく、寂しさが漂っていた。かつて“ドリームランド”が目指したディズニーランドが日本へやって来たばかりの頃だ。
気にはなっていたものの、いつでも行けるとの思いから行きそびれていた。そうこうしているうちに、2002年2月17日、雨の日曜日に“ドリームランド”は37年の歴史に幕を降ろしてしまった。
今でも毎朝、開通して間もなく廃線となったドリームランド行きのモノレールの残骸を横目に眺めながら通勤している。 夢が夢のまま終わったのは幸せだったと、自分に言い聞かせながら。
[主題歌・歌い出し]
ザッザッザザッ ザッザッザザッ ザッザッザザッザ〜
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▼冒険ガボテン島
1967年4月4日〜1967年12月26日
TBS系、毎週火曜夜7時00分〜7時30分
原作: 豊田有恒、久松文雄
1996年に復刻された扶桑社文庫の巻末には後日談があります。
▼都市化の波
1971年3月26日、多摩ニュータウン 、第1次入居が始まる。
▼ドリームランド
[小田原建築探偵]
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