昭和30年代生まれに贈るオンラインマガジン
Update: Apr.2004
マンガ細事記
『憧れの 君は届かぬ 箱の中 』 マンガにまつわるえとせとら。
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ビッグX 1964

『構造は 痛み乗り越え 変えるもの』

小泉純一郎の言葉ではない。『ビッグX』は宇宙人が本来の姿に戻るのを別にすれば、TVマンガとしては初の変身ものだったのではないだろうか?

“ビッグX”とは第二次大戦中にナチスが開発した人間を兵器化するための薬品だが、TVでは電磁波ということになっていた。放送開始の昭和39年は東京オリンピックの開催年であり、ドーピングへの連想を意識したのかも知れない。

原作でも子供が昆虫採集セットの注射器で真似る事を懸念したのか、途中から経口薬に代わった。当時は“まんが”が悪書として問題視されていたのだ。

通常、変身モノのヒーローといえば子供の憧れなのだが、ビッグXが変身に使う万年筆型の注射器は痛そうだった。そういえば、手塚治虫の描く「変身」は、苦痛や悲しみを伴う事が多い気がする。

『バンパイア』、『不思議なメルモ』、『プライムローズ』・・ 魔法で脳天気に変身するのではなく、あくまで肉体(細胞)の構造変化だ。手塚が医者だったからだろうか?

原作と比べるとTV番は対ナチス色は薄れていたものの、その後の日本アニメの“悪の組織=旧ドイツ軍スタイル”を無批判に受け入れてしまうのは、この作品のすり込みかも知れない。


[主題歌・歌い出し]
弾なんかはねかえせ ジェット機だって手づかみだ〜
ビッグX
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▼ビッグX
「少年ブック」1963/11〜1964/5掲載
「TBS系放映」1964年8月〜1965年9月
月曜19:00〜19:30

▼ヘルメット
ビッグXのヘルメットはギリシャ神話の軍神マルスがモデルではないだろうか?

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