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Update: Apr.2004
マンガ細事記
『憧れの 君は届かぬ 箱の中 』 マンガにまつわるえとせとら。
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アニマル1 1968

『アニマルワン 末の弟 エイトマン?』

東一家は、一郎、二郎、三郎、四郎、五郎、六郎、ナナ子の七人兄妹。 8人目がいたら、「東八郎」。 エイトマンかコメディアン・・

【ストーリー】
船上で生活を営む東家の長男、一郎は中学一年生。レスリングでメキシコ・オリンピック参加を目指す。

東は「ひがし」と読む。仮に末っ子の「東八郎」がいても「あずまはちろう」ではない。「ひがし」姓は近畿以西に多い。一般的な「あずま」にしなかったのは「東一郎」が「東八郎」を連想させるからだろうか?

ちなみに、 同じ作者の『いなかっぺ大将』には「西一(にしはじめ)」という関西人がいた。 川崎のぼるは大阪出身で阪神ファンらしいが、『巨人の星』を依頼された時には野球についての知識がまったく無かったそうだ。

さて、『アニマル1』には荒唐無稽な大技が登場する。「アニマル・ドロップ」「ブラック1タックル」「ローリングストーン」。「ローリングストーン」は、かけた方が先にフォール負けになってしまうのでは?という、『柔道一直線』の地獄車に似た「相手と巴状態でぐるぐる回転する」技だった。

技を思いついたきっかけは、オリンピック強化選手のアメリカ合宿中。一郎は、干上がった渓流のような場所で、大きな丸い石に追いかけられるハメになる。左右に避ける隙間はない。石にしがみついて回転することで難を逃れるエピソードからだったと思う。

インディージョーンズを観た時に、朱里エイコの歌う主題歌とともに思い出した同世代もいるに違いない。


[主題歌・歌い出し]
かんばれアニマルワン元気を出して〜

アニマル1
商品情報>>


▼アニマル1
フジテレビ系 1968年4月〜1968年9月
原作: 川崎のぼる

▼東八郎 >>


地獄車vsローリングストーン

「奇しくも」という言葉がある。同時代に生まれた二つの技は相似形であった。さてどちらが先だったのか?

片や《梶原一騎》原作の『柔道一直線』、片や《川崎のぼる》作の『アニマル1』。週刊誌連載開始はどちらも昭和42年。『アニマル1』が12週早い。

しかし、「地獄車」は話の初めのほうで登場するのに対して、「ローリングストーン」は東一郎がオリンピック強化選手に選ばれた後に生まれた技。雑誌に登場したのは、ほぼ同時期であると思われる。

いずれにせよ、どちらもストーリー上で重要な役目を負っており、連載開始以前に考案されていたのではないだろうか? どちらが先に生まれたかは梶原一騎亡き今、神のみぞ知るということだ。

さて、「地獄車」と「ローリングストーン」。仮に戦えばどちらが強いか?どちらも(実際には)相手の協力なしには実行出来ないという致命的な欠陥がある。にらみ合って引き分けであろう。

TYドラマ『柔道一直線』>>

▼柔道一直線
梶原一騎・作 永島慎二/斉藤ゆずる・画
『週刊少年キング』
1967年23号〜1968年22号(九州編)
1968年42号〜1970年47号(東京編)
九州の道場で柔道を学ぶ中学生・一条直也は、東京オリンピックで、日本がヘーシンクに敗れたショックから、日本柔道再興の為に鬼車と呼ばれた車周作に弟子入りする。


▼アニマル1
川崎のぼる作・画。
『週刊少年サンデー』
1967年11号〜68年35号

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