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昭和30年代生まれに贈るオンラインマガジン
Updated 2009/02/21
「練金術」〜 イミテイション・ゴールド
色がちがう 味がちがう 香りがちがう 値段がちがう♪
戦後、急速に欧米化し、豊かになった食生活。とはいえ、いかんせん資源と経済力が足かせとなっていた。 が、足らぬ足らぬは工夫が足らぬ。 昭和の錬金術をレポートする。
▼ イミテイション・ゴールド
作詞・阿木燿子/
作曲・宇崎竜童/唄・山口百恵
マグロの恩返し:シーチキン
昭和4年、静岡県水産試験場がまぐろ油漬缶詰を試作した。翌年、後藤缶詰(現はごろもフーズ)等によって輸出品として生産開始され、清水市は缶詰の一大生産地として繁栄したものの、第二次世界大戦で輸出が停止された。

戦時中の国策で消滅した後藤缶詰は戦後に再出発。いち早く国内販売へ転換し、昭和33年に『シーチキン』を商品登録。地道な営業努力と積極的なTVCMが実を結び、トップメーカーとなった。

平成14年のまぐろ類缶詰の生産量は約5万1千トン。85%が静岡で生産され、その80%は『はごろもフーズ』による。『シーチキン』が《まぐろ類缶詰》の代名詞たる所以だ。

『シーチキン』の成功の要因は、『はごろも』が売っているのは《まぐろ類缶詰》では無く、『シーチキン』という食文化だという事だ。初期のTVCM『海にニワトリが住む物語』の魚嫌いの無人島漂流者には、マグロの身が鶏肉に見える。

現在、国民一人当りの鶏肉の年間消費量は約3,800g、ツナ缶は約510g。1960年の鶏肉の消費量は現在の10分の1以下だった。『シーチキン』は鶏肉と共に食の洋風化の波に乗ったといえよう。
(参考:平成14年、総務省・全国1人当たり家計消費量)

さて、『シーチキン』 に合う調味料のNo.1はマヨネーズではないだろうか? マヨネーズ、ひいては鶏卵の消費に貢献している。鶏の威を借るマグロの恩返しだ。


《余談》
『シーチキン』は原料によって名称が異なる。 《ファンシー》はビンナガマグロ、《L》 はキハダマグロ、《マイルド》はカツオ。 最近、シーチキン《とろ》という、ビンナガマグロの腹部だけを使用した商品が加わった。

マグロであることを捨てた『シーチキン』が《とろ》を名乗っているのが興味深い。最近、豚のトロ肉というモノも目にする。食文化の転換期に差し掛かっているのかも知れない。
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