昭和30年代生まれに贈るオンラインマガジン
Update: april.2004
小さなスナック
僕が初めて君を見たのは〜♪ 食べ物に関する雑記です。
▼小さなスナック
作詞/牧ミエコ・作曲/今井久・唄/パープル・シャドウズ
どうどう巡り:のりたま

のりたま さっさか さっさか かけよう〜♪

『のりたま』が発売されたのは昭和35年。当時はまだ贅沢品だった海苔と玉子を使った「ふりかけ」は、普及しはじめていたテレビに着目したCM展開の効果も手伝って大ヒットした。

当時、子供の好きなものの代表を称して「巨人 大鵬 玉子焼き」というフレーズがあった。それまでの魚粉が中心の「ふりかけ」が佃煮系の大人の味だったのに対して、『のりたま』は子供の口にも合う、暖かみのある優しい味だった。

発売当初の『のりたま』のパーケージには、ニワトリと玉子をあしらったイラストが描いてあった。通常、食品のパッケージには内容物のビジュアルが使われることが多いのだが(ペットフードとベビーフードは例外)、『のりたま』には鶏肉もチキンエキスも使用されていない。玉子だけでは図案化し難かったからだと思うが、よくよく考えて見れば、卵の成分はニワトリのものに他ならない。

さて、本題。『のりたま』のパーケージを思い出す度に気になっていたのが「ニワトリが先か卵が先か」という命題。「ふりかけ」ならぬ、どうどう巡りの「みずかけ」論だが、私なりに考察してみた。 どっちが先かよーく考えてみよう@欽ちゃん。

【ニワトリが先・説】
ある赤色野鶏の卵から生まれた個体(以下「コッコちゃん」と呼ぶ)が成体になった時点で、外見から親と生物学上の分類を異にすることが認められ、原種と区別された。「ニワトリ」の始まりである。

【卵が先・説】
はじめて「ニワトリ」と認定された「コッコちゃん」の遺伝情報は受精時に決定しているはずであるから、卵の時点で「ニワトリ」である。

論点は以上に集約される。
結果、以下の様に考えられる。

1)分類学上は、成体の「コッコちゃん」が最初の「ニワトリ」。
2)発生学上は、卵時代の「コッコちゃん」が先。

なのか?余計に訳がわからなくなってしまった。

あったかいごはんに かけた のりたま
こんな うまいもの ちょっとないよ〜♪
のりたま さっさか さっさか・・・

この曲、エンドレスなのだ。どうどう巡り。
のりたま
©丸美屋

▼ふりかけ
大正初期に熊本の薬剤師吉丸末吉が健康食品として考案したのがルーツとされる。
同じく、大正年間に熊本の甲斐清一郎が「是はうまい」をつくり、福島市の公設福島市の公設市場の一角に店舗を持ったのが、丸美屋の前身。
昭和2年に上京、丸美屋食料品研究所を設立。
「是はうまい」は当時としては高価で、三越へは、 宮様や上流階級の人々が「是はうまい」というのは下品なので、「是はおいしい」をください、といったというエピソードが伝わっている。
*出典 柴田書店/生活世相史/加藤秀俊著

▼どっちが得かよーく考えてみよう
サクラカラー24/1976(昭和51) 年

▼玉子と卵
ここでは以下のように区別しています。
・食品として記述するときは玉子。
・生物学的に記述するときは卵。

▼にわとり【鶏】
〔庭の鳥の意〕キジ目キジ科の鳥。
原種は東南アジアの密林にすむセキショクヤケイ。農耕の開始とともに家禽(かきん)として飼養されるようになり、用途に応じた改良がなされ、多くの品種が生じた。
----- 三省堂大辞林第二版

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