昭和30年代生まれに贈るオンラインマガジン
Update: Apr.2006
君は宣伝色
想い出はモノクローム 色を点けてくれ♪
色にまつわる昭和CM史。
▼君は天然色
作詞・松本隆/作曲・大瀧詠一/唄・大瀧詠一

サントリー・ホワイト 1973年

コンコン・チコン・コン・チコン・・・

ウイスキーの瓶を指で弾きながら歌うサミー・デービス・ジュニア。最後の「ダイナマイト!サントリー・・」まで、『ホワイト』という商品名は口にしなかった。

1970年代初頭。商品のTVCMに海外の大物タレントが起用され始めた。ホンダのマックィーン、丹頂・マンダムのブロンソン、レナウン・ダーバンのドロンが相次いでお茶の間に登場した。洋酒では『ホワイト』に続いて、ニッカ『G&G』が御大オーソン・ウェルズを起用した。

「サミー・デービスと酒」と聞いて思い浮かぶのは、シナトラ・ファミリー総出演の映画『オーシャンと十一人の仲間』。劇中で飲んだくれていたわけではなく、ワインのメルシャンが三楽オーシャンだった当時、オーシャンはポピュラーなウイスキーの銘柄だった。

新規参入のキリン・シーグラムでさえ『ロバートブラウン』に岡本太郎を使うなか、老舗のオーシャンの宣伝担当は歯噛みしたのではなかろうか?

サミー・デービスの起用は、『ホワイト』が引き立つ黒人という意図だったのだろう。紙媒体のビジュアルも黒と白の対比が効果的で、ライバルの「ブラックニッカ」に対する牽制にも思えたものだ。

CMは好評で、ACC賞、カンヌグランプリを受賞したが、今では人種差別でNGだろう。あの時代でなければ生まれなかった、色と色の巡り合わせだ。

▼サントリー・ホワイト サントリー・ホワイト
昭和4年に国産ウイスキー第1号とし発売された「サントリーウイスキー」は白いラベルだったので、通称「シロ」と呼ばれ、1964年に「ホワイト」に改称された。翌65年にはニッカウヰスキー「ブラックニッカ」が発売された。

▼1973年の広告
サミー・デービス・ジュニア

▼オーシャンと十一人の仲間
DVD商品情報>>


昭和30年代生まれに贈るオンラインマガジン
Since 25 Dec. 2001