サクラカラー 1976年
お正月を写そう♪
1968年に始まったCMはフジカラーを冬の季語と言えるほど定着させたが、同じく正月の到来を告げる風物詩、キャンディーズの「おせちもいいけどカレーもね」が始まったのは1976年だった。
光あざやかサクラカラー♪
国産初のカラーフィルムは小西六写真工業(現コニカミノルタ)の『さくら天然色フィルム』だが、76年当時、トップ2の差は開く一方だった。
4枚増えて値段は同じ。どっちが得かよ〜く考えてみよう・・
品質に決定的な差異の無い商品では営業力がものをいう。営業力で勝るフジにサクラが一矢報いたのが76年発売の『サクラカラー24』だった。20枚撮りと同じ価格で24枚。
フィルムの投資分はプリントで回収出来ると踏んで企画が通ったのかも知れないが、ラボ(現像所)の大半はフジだったので、両刃の剣だったのではないだろうか? 間もなく、フジも24枚撮りになった。
当時の私は二大メーカーに大きな差があるとは知らなかったので、対等なライバルだと思っていた。フジとサクラという日本の風景を代表するブランド名も、光の三原色の赤と緑のコーポレートカラーも互角に見えたからだ。
こっちがポロッと落ちる〜
30年後。
欽ちゃんがボツハガキに見立てて落としたのは皮肉にもサクラカラーになってしまった。サクラカラーは87年に小西六写真工業がコニカに改称するのに伴ってコニカカラーとなったが、記事を書いている時点で既に生産が終了している。
コニカのコーポレートカラーは光の三原色の残りの一つである青だ。フィルムのパッケージには基本色の青に加えてレインボーカラーのマークも描かれている。光の全てを独占したいという夢を託したのだろうか。
近年、年末に新しい風物詩が加わった。カラープリンターのCMだ。以前はエプソンが庶民的な「お正月を写そう」路線なのに対してキャノンはスカしたイメージ広告をやっていたが、今は同じ路線になった。
エプソンのコーポレートカラーは青、キャノンは赤。今度は印刷インクの4原色の戦いだ。戦線を離脱した黄色のプリントゴッコはIT化され、新たな戦いを挑んでいる。