陽のあたらない名車列伝
幻の自動車雑誌、ニ亥社『カークラシック』の記事から、忘れ去られた名車を発掘する。 |
![]() Author : Jack |
トヨタ 1600GT 1967年
カナダのモントリオール万博に出展された"TOYOTA EXPO"が,東京モーターショーに展示された.トヨタ2000GTの弟分にあたる流麗なクーペのデザインは,イタリアのベルトーネの手によるもので,ヤマハ製の新開発V型4気筒エンジンを積む.ミッドシップに見えるボディは,コロナのシャーシをベースにしたもので,実際は2+2である.市販されれば,量産化に向けて準備中のいすゞ117クーペのライバルになるものと思われる. *以上、カークラシック別冊1967年モータショー特集より抜粋。文中の句読点「,.」は原文ママ。 【解説】 大阪万博の広報を兼ねて計画され、日本の国際性をアピールする為にデザインは敢えてイタリアへ発注されたという。 軽量なコロナがベース故、117クーペと比較してスポーティに仕上がっていた。エンジンはフロントミッドシップを実現する為に、前後長の短い狭角V4レイアウトが採用された。ツインチョーク・ウェーバー2基で120psを誇った。 ホイールは3年後の大阪万博のシンボルマークをあしらったデザインで、レセプションでは同一デザインのリコー製腕時計が配られた。エンブレムは2000GT同様、七宝製だった。 市販化が期待されたが、実際に販売された1600GTはコロナのボディに直列4気筒エンジンを搭載したものになった。いすゞ117の不振に、商売優先のトヨタが二の足を踏んだ為といわれる。 大阪万博が開催された1970年には発売されたセリカには、幻の1600GTの面影があり、Cピラーのエアスクープ風ガーニッシュにDNAが受け継がれたという。 次回予定 コンテッサ・ゴルディーニ この記事は実在の人物・商品・団体名を使用していますが、フィクションであり、事実とは異なる記述が含まれています。 |
![]() ![]() 車名:トヨタ1600GT 型式MF5 会社名:トヨタ自動車(株) 車種・用途 :乗用 機関:V4 DOHC 排気量:1588cc 120ps/6400rpm 変速機:5MT 駆動方式FR ▼ヤマハ製狭角V4エンジン ![]() ▼ノベルティの腕時計とエンブレム ![]() 【幻の名車列伝】 マツダ・キャロル・ロータリー 本田・S1300 本田・シビック・4WD 本田・ステップバン1500 日産・セドリック・クーペ 日産・ミッドシップ・チェリー 日産・スカイライン240GT−R トヨタ・1600GT ホープスター・FC360 いすゞ・フローリアン・ロータス 日野・コンテッサ・1300G 【子供時代の自動車レポート】 マツダR360クーペ 昭和36年 フォード・タウヌス17M 昭和40年 コルベット・スティングレイ 昭和40年 マツダ・キャロル360 昭和41年 ダットサン・ブルーバード 昭和41年 日産セドリック 昭和42年 日野コンテッサ900 昭和43年 三菱コルト800 昭和44年 いすゞヒルマン・ミンクス 昭和45年 【車にまつわるエッセイ】 デラックスとドルックス シャルマンとルマンド パブリカとCの法則 赤いトラクターとブルーバード 昭和の車グラフィティ目次 昭和のエッセイ集>> |