陽のあたらない名車列伝
幻の自動車雑誌、ニ亥社『カークラシック』の記事から、忘れ去られた名車を発掘する。 |
![]() Author : Jack |
日野 コンテッサ・ゴルディーニ 1966年
日野自動車は,3月10日からスイスで開催されるジュネーブショーの出展内容を発表した.1300セダン,クーペ各1台は基本的に日本国内仕様と同一だが、注目すべきは特別仕様のセダンである.米国や国内のサーキットでのレース活動ではクーペが活躍しているが,ラリーが盛んな欧州では,セダンの販促に効果があるということで,RR車のチューニングで定評のあるゴルディーニに開発が託された. トヨタ自動車との提携が噂されているが,ラリーに参加ということになれば,トヨタの欧州進出に大きな力を発揮するものと思われる. *以上、カークラシック1966年3月号より抜粋。文中の句読点「,.」は原文ママ。 【解説】 日野自動車の乗用車参入はルノーのノックダウン生産から始まった。コンテッサのRRレイアウトは、ルノーのDNAを受けついでいるといえる。 そのルノーのチューナーとして名高いのがアメデ・ゴルディーニで、コンテッサを託したのは、政治的なしがらみを別にすれば、正しい選択であった。 ゴルディーニチューンのGR100型エンジンは90PSを発揮。ブレーキは4輪ディスクブレーキが奢られた。外装ではヘッドランプ周りのクロームモールを排し、大型のドライビングランプが装備された。 日野自動車は1966年にクーペのライトウェイト版1300Lを少量生産し、翌年に販売した。同時にセダンの軽量ボディも生産し、1300Gとして発売予定であったが、見送られた。 ルノー8との競合で、ゴルディーニ仕様が実現せず、1500ccエンジン搭載が検討されたが、67年秋にトヨタとの提携が正式に発表され、コロナとの共存が難しいことから、セダンの高性能化は廃案となった。 同年、コンテッサは生産中止となり、日野自動車の乗用車の歴史に終止符が打たれた。 次回予定 日産セドリック・プリンセス |
![]() 車名:日野コンテッサ・1300G 型式PD200 会社名:日野自動車工業(株) 車種・用途 :乗用 機関:直4 OHV 排気量:1251cc 85ps/6500rpm 変速機:4MT 駆動方式RR ▼コンテッサ1300クーペ ![]() ▼ゴルディーニチューンのGR100型エンジン ![]() 【幻の名車列伝】 マツダ・キャロル・ロータリー 本田・S1300 本田・シビック・4WD 本田・ステップバン1500 日産・セドリック・クーペ 日産・ミッドシップ・チェリー 日産・スカイライン240GT−R トヨタ・1600GT ホープスター・FC360 いすゞ・フローリアン・ロータス 日野・コンテッサ・1300G 【子供時代の自動車レポート】 マツダR360クーペ 昭和36年 フォード・タウヌス17M 昭和40年 コルベット・スティングレイ 昭和40年 マツダ・キャロル360 昭和41年 ダットサン・ブルーバード 昭和41年 日産セドリック 昭和42年 日野コンテッサ900 昭和43年 三菱コルト800 昭和44年 いすゞヒルマン・ミンクス 昭和45年 【車にまつわるエッセイ】 デラックスとドルックス シャルマンとルマンド パブリカとCの法則 赤いトラクターとブルーバード 昭和の車グラフィティ目次 昭和のエッセイ集>> |