眠れぬ夜
眠れない夜と雨の日には 忘れかけてた愛がよみがえる♪70年代の読書メモ。 |
▼眠れぬ夜 作詞・作曲/小田和正/唄・オフコース |
トーマの心臓/萩尾望都 1974年読了
高校時代、授業中に机の下を廻って来たコミック本に心を奪われた。萩尾望都の『トーマの心臓』。冒頭、14歳の少年トーマはいきなり陸橋から墜落死する。「これは僕の愛、これは僕の心臓の音」。遺書のあて先はシュロッターベッツ・ギムナジウムの同級生、ユーリ。そのメッセージの意味は・・ 男子校が舞台の愛の物語といえば、いわゆる「少年愛」に聞こえるが、ここで語られるのは普遍的な愛だ。読者(少女)にとって、14歳の少女のような少年は異性ではなく、自分の分身みたいなものだ。自己愛の物語とも言える。 ゆえに、物語は抽象性の高い非日常の世界でありながら、作中人物の感情の機微が身近に感じられるものとなっている。 ![]() 『トーマ』の次に回覧されたのが『ポーの一族』で、虜になった私は『萩尾望都作品集』(小学館プチコミックス 77年発刊)の発売日を心待ちにして、貪るように読んだものだ。 画像は当時、私が描いて学園祭で売った10円しおりの売れ残り。著作権法違反だが時効だろう・・・ |
![]() トーマの心臓・書籍情報>> 『少女コミック』1974年19〜52号に連載。 ▼眠れぬ夜・目次 トーマの心臓 アクロイド殺人事件 ガラスの仮面 白い本 ティファニーで朝食を ペーパームーン スターキング 太陽がいっぱい ニーナの日記 セゾン・ド・ノンノ/パリ大地図帳 リーダーズダイジェストとフェーマススクールズ 成吉思汗の秘密 知的生産の技術 お楽しみはこれからだ すてきなあなたに めもあある図書館>> 読書感想文総合目次>> 昭和のエッセイ集トップページ>> |