昭和30年代生まれに贈るオンラインマガジン
Update:Dec.2007
めもあある図書館
クオレ クオレ あなたは憶えていますか♪
読み返せば消えてしまう記憶の図書館。
▼水曜日のクオレ/山口百恵
作詞・阿木燿子/作曲・来生たかお

当時の記憶を元に書いています。 実際の内容と異なる場合があります。
てぶくろをかいに 新美南吉/読書期間1970〜

コトントントン コトトントン♪

小学校の長期休暇の楽しみの一つは、平日にNHK教育TVの子供番組を観られることだった。人形劇の『おとぎのへや』はたしか、ノッポさんの『なにしてあそぼう』や『できるかな』に続いてやっていたと思う。

人形劇の種類は『ひょっこりひょうたん島』式の棒遣い人形や、『新・八犬伝』式の糸操り人形等があり、藤城清治の影絵の時もあった。クリスマスが近づくと思い出すのが新美南吉の『てぶくろをかいに』だ。

森に冬が訪れて、きつねの坊やは初めて見る雪に大はしゃぎ。母きつねは、しもやけで赤くはれた手を可哀想に思い、町へ出て毛糸の手袋を買ってあげることにする。

子ぎつねの片手を人間の手に変えて、帽子屋の戸のすきまからお金を載せた手だけをだして、この手にあう手袋をくださいと言うように教えるが・・

夜の町の灯をみた子ぎつねが、「おほしさまがじめんにある」 という場面が印象的で、影絵の回だったように思う。

心温まるお話で、学校の図書室にあった絵本を何度も読み返した想い出がある。『てぶくろをかいに』は複数の出版社から発行されているが、ポプラ社版の絵が素朴で可愛らしく、一番好きだ。

町の洋品店や帽子屋が元気だった時代の歳末の風景が思い浮かぶからだ。
▼ポプラ社版
てぶくろをかいに
文・新美南吉/絵・若山憲
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▼藤城清治の影絵
藤城清治
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