そらいろのふね 作者不明/読書期間1965〜
福岡県?たすけあい運動・文集に収録。
青空に浮かんだ雲を見ると思い出す話がある。
主人公の少年は、川岸の掘っ建て小屋に住む老人と仲良くなる。老人は屑屋だが、若い頃は船長だった。土手に寝そべって空を見上げながら「そらいろのふね」で訪れた遠い外国の話をしてくれる。
やがて、少年の誕生日がやってくる。
少年が母親に「おじいさんをよびたい」と言うと、「そんな人はダメ」と反対されるが、父親は「いいじゃないか。呼んでおいで」と許してくれる。
喜び勇んで呼びにいくと、小屋に老人の姿は無く、置き手紙の上に手作りの
「そらいろのふね」が置いてある。
手紙には「息子と一緒に住むことになった」と書いてあった。
見上げた空に浮かんだ雲が微笑んでる老人の顔に見えた。
『そらいろのふね』は小学生を対象に、募金運動の一環として販売された*文集に掲載されていた。作家ではなく素人のボランティアが書いた詩や文を集めたもので、当時小学校低学年だった私は、この話が気に入って何度も読み返したものだ。(*昭和40〜41年発行)
《余談》
本は手元になく、作者も不明だ。当時、在席していたのは福岡県筑紫郡二日市小学校。県内の運動だったのか全国なのかはわからない。同時に販売されていた「たすけあいえんぴつ」は側面に赤と黒が交互に塗られていた。