おしゃべりなたまごやき 寺村輝夫・作、長新太・画/読書期間1969〜
福音館発行、文藝春秋漫画賞受賞の絵本。
たまごのすきなおおさまが♪
この話の内容を知ったのは小学5年生の時で、絵本を読んだわけではない。幼稚園に通っていた弟の学芸会の出し物が、オペレッタ『おしゃべりなたまごやき』だったからだ。
おおさま おおさま ひるのおかずは どうしましょう♪
家で歌の練習をしていたので、私もすっかり憶えてしまった。私は学芸会へは行かなかったので、ビジュアルを知らないまま大人になってしまった。というか、元が絵本だということも知らなかった。
月日は巡り、自分に子供が出来てから、本屋の絵本コーナーで『おしゃべりなたまごやき』をみつけた。私の想像では、たまごから連想して黄色いイメージだったのだが、見事にはずれて真っ赤な本だった。
内容は歌の通りだけれど、文章も絵も想像を遙かに上回って素晴らしい。作画の長新太はイラストレーターとして知っていたのだが、この本とは結びついていなかった。
そして驚いたのが、発表されたのが*1959年だということだ。古さを感じさせないどころか、現在のものと並べても鮮烈だ。
(*『こどものとも』に掲載)
たまご たまご たまごやき ひるはたまごのめだまやき♪
ただ、初めて知った時から違和感があるのは、「たまごやき」=「めだまやき」だということだ。ずっと歌詞が間違っているのだと思っていたが、原作の絵も文も「めだまやき」だった。
かつては、目玉焼きを玉子焼きと呼んでいたのか、私が育った環境が間違っていたのか?「巨人・大鵬・玉子焼き」の玉子焼きは、巻いてあるやつだよね???