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昭和30年代生まれに贈るオンラインマガジン
Updated 2009/02/21
めもあある図書館
クオレ クオレ あなたは憶えていますか♪
読み返せば消えてしまう記憶の図書館。
▼水曜日のクオレ/山口百恵
作詞・阿木燿子/作曲・来生たかお

当時の記憶を元に書いています。 実際の内容と異なる場合があります。
くるみ割り人形 ホフマン/読書期間1965〜

小学館・少年少女世界の名作文学・ドイツ編1に収録。

クリスマスの季節になると必ず思い出す話がある。『フランダースの犬』、『キリストのヨルカに召された少年』、『くるみ割り人形』。いずれも「少年少女世界の名作文学」に収録されていた。

先の二つは終わりが近づくとページをめくるのが遅くなる位、悲しい結末だが、『くるみ割り人形』は読み終えたとたんに読み返してしまう、不思議な物語だった。

シュタールバウム家のクリスマスイブ。主人公マリーの名付け親、ドロッセルマイヤーおじさんのプレゼントは機械仕掛けのお城で、中では大勢の人形達が歩きまわっている。

マリーがプレゼントの山から見つけた風変わりな「くるみ割り人形」で遊んでいると、兄のフリッツがやってきて乱暴に扱ったので歯が折れてしまう。

マリーは自分の服のリボンで手当をし、ハンカチで大切に包んで寝室に向かおうとすると、居間の置き時計が変な音でうなり始め、上にはドロッセルマイヤーおじさんが座っている。床下から7つの頭の大ネズミを先頭にネズミの大群が表れて・・

「くるみ割り人形」の正体は魔法で姿を変えられたドロッセルマイヤーの甥だったのだが、結末はバレェの『くるみ割り人形』とは異なり、夢オチではない。夢と現実がメビウスの帯のように繋がり、どちらの世界が現実なのかわからなくなる。

『くるみ割り人形』には、本を買ってもらった当時は珍しかった食べ物が沢山出てくる。肉の脂身を炙って入れるソーセージ、生姜入りのお菓子、プディング。アーモンドを巴旦杏(はたんきょう)と呼ぶのを知ったのもこの本だった。

物質的に豊かになった今。もはや小道具に驚くことはないだろうけど、日本独自のクリスマスに馴れてしまった目には、ドイツのクリスマスの雰囲気が新鮮に映るかも知れない。
くるみ割り人形
書籍情報:クルミわりとネズミの王さま>>

▼少年少女世界の名作文学・ドイツ編1
1965年発行
表紙:芸術家のむすこたち/ルーベンス
芸術家のむすこたち
ほら男爵の冒険/ビュルガー
ウィリアム・テル/シラー
グリム童話/グリム兄弟
君よ知るや南の国/ゲーテ
くるみ割り人形/ホフマン


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