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昭和30年代生まれに贈るオンラインマガジン
Updated 2009/02/21
めもあある図書館
クオレ クオレ あなたは憶えていますか♪
読み返せば消えてしまう記憶の図書館。
▼水曜日のクオレ/山口百恵
作詞・阿木燿子/作曲・来生たかお

当時の記憶を元に書いています。 実際の内容と異なる場合があります。
ほら男爵の冒険 ビュルガー/読書期間1965〜

小学館・少年少女世界の名作文学・ドイツ編1に収録。ミュンヒハウゼン男爵が語る冒険譚にこんなエピソードがあった。

ある日、狩りに出かけた男爵は、弾を撃ち尽くしての帰り際に森の中で鹿に出会う。 一計を案じた男爵が弁当のサクランボの種を猟銃に込めて打つと、鹿の眉間に命中するのだが、鹿は逃げてしまう。

数年後、同じ森で頭に桜の木を生やした大鹿に出会う。今度は見事に仕留めて、上等の鹿肉ばかりかサクランボのソースまで手に入れる。

この話を読んでから15年後。こんな話に出会った。

けちで短気な男がいた。サクランボの種を捨てるのが惜しくて食べてしまう。やがて頭から桜の木が生えてきて大きく育ち、春になると花が咲いた。

近所の人が集まって花見になり、男はドンチャン騒ぎがうるさいので、桜を引き抜く。残った窪みに雨が溜まって池になった。

池にはフナやドジョウが泳ぐようになり、子供達が釣りにやってきて騒ぐので、耐えかねた男は池に身投げして死んでしまう。

落語の『あたま山』だ。

『あたま山』のオリジナルは『徒然草』の「堀池の僧正」らしいが、サクランボが日本に伝わったのは明治時代なので、『あたま山』は『ほら男爵』より後ということになる。

子供の頃、サクランボといえばシロップ漬けの缶詰だった。遠く離れた土地の生鮮食品が近所のスーパーに置いてある時代ではなかった。

ソースといえばウスターソースで、フルーツのソースというものは想像も出来なかった。 鹿を食べるのも驚きで、ほら噺に以上にカルチャーショックだったのだ。
ほら男爵の冒険
書籍情報:ほら男爵の冒険>>

▼少年少女世界の名作文学・ドイツ編1
1965年発行
表紙:芸術家のむすこたち/ルーベンス
芸術家のむすこたち
ほら男爵の冒険/ビュルガー
ウィリアム・テル/シラー
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君よ知るや南の国/ゲーテ
くるみ割り人形/ホフマン

▼サクランボ
江戸時代初期に中国から伝わったが、気候に合わず普及しなかった。


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