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昭和30年代生まれに贈るオンラインマガジン
Updated 2009/02/21
めもあある図書館
クオレ クオレ あなたは憶えていますか♪
読み返せば消えてしまう記憶の図書館。
▼水曜日のクオレ/山口百恵
作詞・阿木燿子/作曲・来生たかお

当時の記憶を元に書いています。 実際の内容と異なる場合があります。
アク・アク ヘイエルダール/読書期間1970〜

『現代の冒険』8巻〜失われた文明を求めて〜に収録。

小学6年生の秋に、生まれて初めて図書券で本を買った。骨折して子供会の行事に参加出来なかった代わりに図書券を貰ったのだ。買ったのは『失われた文明を求めて』。児童書ではなく、箱入りの全集本の一冊だった。

古代文明を発掘する話が複数収録されており、中でもとりわけ『アク・アク』がお気に入りだった。太平洋に浮かぶ絶海の孤島、イースター島の石像モアイの謎を、ノルウェーの民族学者で探検家のヘイエルダールが解き明かすというものだ。

モアイは島の中央部の石切場から海に向かって行進中に時間が止まったかのように並んでいる。 誰が、何の目的で、どうやって作り、運んだのか? 南米の巨石文化との繋がりとは? ヘイエルダールの語り口は巧みで、ワクワクしながら夢中で読んだ。

この本を読むまでモアイというものを知らなかったが、現在ポピュラーなのは、東京渋谷駅のモヤイ像(1980)とビデオゲーム『グラディウス』のおかげだろう。その後、日本の建機メーカーがモアイ修復プロジェクトを行う等、メディアを通じて接する機会が増えた。

本が書かれた時代には、イースター島への一般的な交通手段はなく、ヘイエルダールは自前の船で訪れている。テレビで見るアフリカやアマゾンはいつの日か行けるかも知れないと思ったけれど、イースター島ははるかに遠く感じた。

数年前に、日本人観光客がモアイ像に落書きをして現地警察に検挙されるという事件があった。 行為そのものもショッキングだったが、それ以上に「日本人が観光で訪れる程、身近になった」事に驚いたものだ。

本の著者達は失われた文明を求めて冒険したのだが、今では冒険そのものが失われつつある。
ヘイエルダール
書籍情報:アク・アク>>

▼現代の冒険・8巻/文藝春秋
失われた文明を求めて
1970.6.25 初版・絶版
泉靖一責任編集
アク・アク(T・ヘイエルダール)
インカ失われた帝国(H・ビンガム)
ウルの発掘(L・ウーリー)
満蒙を探る(鳥居龍蔵・鳥居きみ子)
*書籍の画像は記憶を元に復刻したものです。

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