いの一番/1961年
おで〜ん、でんでん みそしる、しるしる きんぴら、ぴらぴら♪
1960年代のゴールデンタイムには化学調味料のCMが良く流れていた。冒頭に書いたのは、味の素の化学調味料『ハイ・ミー
』のCMソングだ。
元祖はタケダの『いの一番』で、発売は1961年。クレラップ、サランラップ、クリープ、タイムスイッチ付き電気釜と同期だ。以後、高度成長時代を迎えて、食生活が大きく変化した。
旭化成の『旭味(あさひあじ)』、専売公社の『ミタス』、ヤマサ醤油の『フレーブ』。後続の商品が皆、味に関わるネーミングなのに対して、『いの一番』の由来は若い人にはピンとこないだろう。
私と同世代以上なら、真っ先にという意味が通じるし、何より銭湯の下足箱の番号が「い」の一番から始まっていたのを思い出す。
1963年の一般家庭の浴室普及率は、東京都で39.1%、全国平均で59.1%(住宅統計調査/総理府統計局)。
銭湯は身近な存在だった。
ちなみに、「いの一番」を英語で表すと「A-1」だが、ラベルでお馴染みのエーワン株式会社は、『いの一番』より少し早い1959年に設立されている。これも、ナンバリングの「いの一番」に由来するのではないだろうか?