敏いとうとハッピー&ブルー/1974年
幸せになってね わたし祈ってます♪
“ベツィ&クリス”や“つなき&みどり”を知る世代にとって、歌手の“&”が結ぶのはメンバー名であって、“JUDY&MARY”にジュディもマリーもいないのは許せない。
“&”は“もんた&ブラザース”といった、「個人&グループ」という使い方もある。“&”より“と”と表現される事が多く、1970年代までは海外のアーティストも“サイモンとガーファンクル”のように訳された。
特に演歌系のグループは、“和田弘とマヒナスターズ”“内山田ひろしとクールファイブ”“鶴岡雅義と東京ロマンチカ”“秋葉豊とアローナイツ”というように「日本語名と**」が鉄則だった。
掟やぶりは、ムード歌謡グループとしては後発の“敏いとうとハッピー&ブルー” だ。“&”と“と”が同居してるのが奇妙で、聞いただけでは三人組かと思ってしまう。
クールファイブの前川清、ロマンチカの三条正人にあたるのは森本英世だったが、先の二人ほど強烈な印象はなく、後に元巨人の柳田選手や藤城選手が加入するなどメンバーが入れ替わっているので、グループ名のインパクトとは裏腹にビジュアルの印象は薄い。
冒頭に書いた“JUDY&MARY”は「ポジティブとネガティブが織り混ざった音楽を作りたい」という意味らしいが、敏いとうの“ハッピー&ブルー”と同じ発想だ。